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レズビアン・アイデンティティーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 洛北出版 |
発売年月日 | 2015/07/01 |
JAN | 9784903127224 |
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商品レビュー
3.5
2件のお客様レビュー
しばらく開放的でポジティブなLGBT本ばかり読んでいたが、これは大分鬱屈した感情と危惧と思慮のこめられた本。以下、フェミニズムにもクィア理論にも理解がないままに飛ばし読みしていたので、私に都合の良い文だけを都合よく解釈した結果の感想。 序盤からちまちまと出てくる、女の役割から開放...
しばらく開放的でポジティブなLGBT本ばかり読んでいたが、これは大分鬱屈した感情と危惧と思慮のこめられた本。以下、フェミニズムにもクィア理論にも理解がないままに飛ばし読みしていたので、私に都合の良い文だけを都合よく解釈した結果の感想。 序盤からちまちまと出てくる、女の役割から開放された女こそがレズビアンであるかのような言い方はよくわからなかった。『同居人の美少女がレズビアンだった件。』に出てくる「レズビアンは人類最高の存在だと思っている」と言うレズビアンの女性を思い出す。レズビアンになることを選択するというのもぴんとこない。しかし同性愛者の所謂タチ(男役)/ネコ(女役)の存在について、いかに同性を愛すかの先立つモデルがいなかったから異性愛の性交をトレースするしかなかったのだ、という示唆はおもしろい。また、異性愛者は何もしないままであっても異性愛者を名乗れるが、同性愛者は同性と性的関係を結ばないと同性愛者として認められない、というのも言われてみれば根の深い問題。日本は同性愛に寛容であるという誤認(いわゆる男色は女性嫌悪からの女性を排除する関係性でしかない)、女性同士の親密な関係は「いずれは男とつがう、それまでのモラトリアム」として許されているに過ぎない、等の指摘も興味深い。あと本の趣旨的にどうでもいいこと言うけど、婚姻制度からの戸籍についての論説では、戸籍は「天皇にまつろう臣民を登録するもの」であるという解釈が出て天智天皇厨の血が騒いだ。天智が作ったもん明治政府が再構築したんだろ。しょうがねえよ(使い続ける是非は脇に置く)。 一番目からウロコが落ちたのは、昨今のLGBTブームの中で性の多様性と叫ぶ連中も一対一のカップルにしか権利を認めないんだね? という指摘。そんなの考えたこともなかった。愛する人は一人でなくてはならないというのも別に倫理的根拠といえるものは無いね。私の中にある倫理観念なんて「世界中の人間がそうなったら世界が回らなくなる、ということはすなわち非倫理的」という小学生レベルの理論しか備わってないんだけども。 世界の見方を変えてくれる本が良著なら、この本は良著なんだろう。多分著者の言い分は2割も理解できてないが。
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ジェンダーと異性愛主義を問う、とはなんと困難な道なのか。その交差にいうる〈レズビアン〉は「ヘテロセクシュアル」で「男性」のカテゴリーにあぐらを掻いている私には、拒絶すら感じ、途方に暮れた。かのじょの怒り、絶望が濃い。戸籍制度への疑義など、とっかかりとしては良いが、中途半端。参考文...
ジェンダーと異性愛主義を問う、とはなんと困難な道なのか。その交差にいうる〈レズビアン〉は「ヘテロセクシュアル」で「男性」のカテゴリーにあぐらを掻いている私には、拒絶すら感じ、途方に暮れた。かのじょの怒り、絶望が濃い。戸籍制度への疑義など、とっかかりとしては良いが、中途半端。参考文献が羅列されているのは、当然だが、ありがたい。 ・「性的欲望の対象」とされてきた女たちには、自分の性的関係を「定義する力」が与えられていない。 ・デミリオ:資本主義が諸個人に家庭の範囲を超えて生きることを許容した。 ・カミングアウトは、同性愛者についてのステレオタイプのイメージが自分自身に投影される危険性が待ち受けている。 ・カミングアウトを瞬間の出来事ではなく、その後へつづく抵抗の行為としてとらえるとき、そこに「同性愛嫌悪の力学」が存在することをあきらかにできる。 ・GID特例法はジェンダーの再定位という意味で、既存のジェンダー秩序を維持し、かつ同性間の婚姻を禁止するという点において、異性愛主義を維持するシステムにほかならない。 ・立法化運動は基本的にマジョリティへの同化を目的とする運動。 ・法に書き込むプロセス自体が「名付けることの暴力」を生み出している。 ・長期的に見れば「支援」を求める相談対話者たちの多くは去っていく。内省プロセスをいったん終えた時点で。また、そのような相談者たちのあいだに相互関係が生まれることは、ほとんどない。→リーダー不在が重要か。 ・ダイバーシティ戦略はセクシャルマイノリティの可視化という側面を持ちつつも、あくめでも企業利益の最大化が目的。
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