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日本とドイツ ふたつの「戦後」 集英社新書
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日本とドイツ ふたつの「戦後」 集英社新書

熊谷徹(著者)

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日本とドイツ ふたつの「戦後」 集英社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2015/07/17
JAN 9784087207934

日本とドイツ ふたつの「戦後」

¥220

商品レビュー

3.3

5件のお客様レビュー

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2018/10/28

【由来】 ・図書館の新書アラート 【期待したもの】 ・ ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。 【要約】 ・ 【ノート】 ・ 【目次】

Posted by ブクログ

2017/08/21

先の大戦の敗戦国。敗戦後は戦勝国による裁判で戦犯が裁かれた。 戦後は産業を基盤に復興を遂げ、アジアとヨーロッパで経済大国と なった。 日本とドイツの共通点である。しかし、それぞれの国の在り方は 大きく異なる。ナチスという過去の汚点に今でも向き合い、歴史的に 犬猿の仲で...

先の大戦の敗戦国。敗戦後は戦勝国による裁判で戦犯が裁かれた。 戦後は産業を基盤に復興を遂げ、アジアとヨーロッパで経済大国と なった。 日本とドイツの共通点である。しかし、それぞれの国の在り方は 大きく異なる。ナチスという過去の汚点に今でも向き合い、歴史的に 犬猿の仲であったフランスはじめ周辺諸国と良好な関係を築き、 実質EUのリーダーとなったドイツ。 先の大戦中の罪を中国・韓国から攻め続けられているのに、国会 議員が積極的に戦犯を祀る靖国神社に参拝し、日本国首相である 安倍晋三は「未来志向の日韓関係」とか言っている。それは過去は なかったことにしてこれからを考えましょうとってことなのか。 本書は歴史認識・エネルギー政策等、在ドイツ25年の著者が両国 の違いを解説している。国外から祖国を眺める視点は大切だとは 思う。だが、少々ドイツびいきになっているようにも感じるんだよね。 ただ、過去は過去、今は今とい日本の姿勢にも問題があることは 分かる。従軍慰安婦問題にしたって朝日新聞が長年誤報を放置 してきたからってまるっきりなかったことではないし、南京虐殺に しても人数の問題ではなく戦闘員ではない一般市民を殺害した ことに変わりはないんだよな。 まるっきりドイツの真似をしろとは思わないが、過去と対峙せずして 未来はないと思うんだけどどうなんだろうか。 尚、個人的に興味深かったのはドイツのメディアの在り方だ。公共 放送にしても政府の思惑を忖度しないっていいなぁ。要はドイツ版 NHKみたいな存在だよね。日本のNHKなんて自民党の御用メディア になっちゃってるもんな。 尚、日本でも遅まきながら民間では過去に対峙する姿勢が出て 来た。今年、2015年に三菱マテリアルが中国人強制労働者に 対する賠償の意向を明らかにした。民間とは言え、一歩前進 なのだと思いたい。 「若者たちが過去のことについて無関心になるのは、当然のことだ。 彼らが、前の世代の犯罪について、重荷を背負わされることを拒否 するのは、ごく当然のことだ。若者たちには、父親や祖父がしたこと について、責任はない。しかし彼らは同時に、自国の歴史の流れ から外へ出ることは出来ないということも知るべきだ。そして若者 は、ドイツの歴史の美しい部分だけではなく、暗い部分についても 勉強しなくてはならない。それは、他の国の人々が、我々ドイツ人を 厳しく見る理由を知るためだ。そしてドイツ人は、過去の問題から 目をそむけるのはなく、たとえ不快で困難なものであっても、歴史 を自分自身につきつけていかなくてはならないのだ」 1989年に行われたヴィリー・ブラント元首相への著者のインタビュー からの引用である。 安倍晋三にはまったく期待してないけど、将来、日本にもこんなこと が言える政治家が出て来るだろうか。う~ん…。

Posted by ブクログ

2017/01/27

どれだけドイツが優れているか、日本の戦後は怠けていたか、というのを淡々と書いている本。 ユダヤ人への迫害に対するドイツの姿勢、ドイツの行動は大きな汚点に対する姿勢として日本も見習うべき点であると思ったが、戦後ドイツがその歴史を隠蔽しようと学校教育で教えようとしなかった時期があった...

どれだけドイツが優れているか、日本の戦後は怠けていたか、というのを淡々と書いている本。 ユダヤ人への迫害に対するドイツの姿勢、ドイツの行動は大きな汚点に対する姿勢として日本も見習うべき点であると思ったが、戦後ドイツがその歴史を隠蔽しようと学校教育で教えようとしなかった時期があったことなどは書かれていなかったので、戦後のドイツを多角的に見ているかと言われると異なるのではないかと感じた。

Posted by ブクログ