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105歳の料理人ローズの愛と笑いと復讐

フランツ・オリヴィエ・ジズベール(著者), 北代美和子(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2015/08/01
JAN 9784309206820

105歳の料理人ローズの愛と笑いと復讐

¥220

商品レビュー

3.7

9件のお客様レビュー

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2023/12/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルを見て、フランスのおばあちゃんシェフが料理にまつわる人生エピソードをほのぼの語っていく…みたいな内容を想像していたら全然違っていました!裏表紙をちゃんと見れば良かった、いいイラストいい装丁ですねこれ。 アルメニア人ジェノサイドからドイツホロコースト、文革まで経験しながらも、復讐で己を保ち105歳まで生き残ってきたローズおばあちゃん。しかし文革は駆け足すぎて、世界六代悲劇のうち三つまで入れる必要あったのかしら。とは言え過去の悲劇から人間はいつ死ぬか分からない、だからこそ今この瞬間をこの瞬間しかないと思って生きるという思想が、温く生きている現代人の私にはそれなりに刺さりました。

Posted by ブクログ

2022/06/30

2012年、フランス。マルセイユでレストランを営む105歳のローズは、一通の手紙をきっかけに自らの生涯をノートにしたため始める。ローズは20世紀初頭にトルコで生まれ、8歳のとき、アルメニア人だというだけで家族を殺された。美貌を見出されて小ハーレムへ連れていかれた彼女は、その後も数...

2012年、フランス。マルセイユでレストランを営む105歳のローズは、一通の手紙をきっかけに自らの生涯をノートにしたため始める。ローズは20世紀初頭にトルコで生まれ、8歳のとき、アルメニア人だというだけで家族を殺された。美貌を見出されて小ハーレムへ連れていかれた彼女は、その後も数奇な運命に導かれながら生き延び、ついにフランスでレストランを開く。折しも大戦中、パリに侵攻してきたナチスの親衛隊長官ヒムラーに見初められ、彼の専属料理人になったローズだったが……。歴史に翻弄されながらもしたたかに復讐を遂げてきた老婆の一代記。 正直、ジャーナリストが書いたっぽい小説だなぁと思ってしまった。回想体でローズがあえてドライに振り返っているのはいいのだが、会話なども少ないため、各キャラのことを何も知らないうちに退場していってしまうという印象。手紙の謎や復讐殺人もミステリー的な意味では効いてこないし、可視化されたローズの良心である山椒魚のテオも存在感が薄い。 断章と呼べるほど短い章の区切りで、すべてがスピーディに過ぎてゆく。この構成を105歳に達したローズの体感であり、運命に対する皮肉として受け入れることもできるし、嫌いではない。けれど、どうしても読んでいてルポじみたもの、資料を読んでいる感覚が抜けず、それでいてリアリティにも肉薄するものはないと思ってしまった。 よかったのは、ローズが大の男好きで105歳の今でもティーンの少年に欲情したり、不倫した過去があったり、間接的に夫と子どもたちを殺したと気付きながらもヒムラーに魅力を感じたりするところ。この手の造形は作品によっては主人公を"上品にしすぎない"ためのわざとらしい設定と感じることもあるが、ローズの肉欲に対する素直さはなぜかはよくわからないけど好ましかった。人間が大好きなのに大事にしきれない、その矛盾に語られない悲しみを感じるからかもしれない。 重たいものを軽く話そうとするローズの語りは魅力的で、フランスにおける反ユダヤ勢力の様子なども勉強になる一冊だった。

Posted by ブクログ

2018/11/05

20世紀の大量虐殺事件で次々と家族を奪われ、だけど復讐すべきろくでなしにはきっちり落とし前をつけて生きてきた、かつてのとびきりの美女で、腕の立つ料理人でもある、ただ今105歳のおばあさんの一代記。「フォレスト・ガンプ/殺戮の20世紀編」みたいな感じ(なんだそれ)。

Posted by ブクログ

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