誇りあれ 札幌方面中央警察署南支署 双葉文庫

東直己(著者)

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 2015/08/06
• JAN: 9784575518061

商品レビュー

2020/03/05

第一作に比べるとちょっと退屈かなーという感じ。
著者の最近の作品に多いちょっと嫌な話の転がし方で、主人公が事件に巻き込まれ多少動き回ってはみたものの主人公と全く関係のないところで事件は解決してしまい主人公は全貌を知り得ない、というパターンになってしまっている。
とはいえ「感動」や「どんでん返し」や「男のロマン」の押し売りのような凡百の警察小説とは明確に異なる軽妙な筆致、人間観察の鋭さ、人物の書き込みっぷり、その辺は健在。
ヒーローやヒールに作り込みすぎてなんか人間を超えた神みたいな登場人物が出やすいこの手の作品において、悪役を組織や機構といったシステムに求めるのは筆者の慧眼だし、それを書いてリアリティーがあるのは天才ということだろう。

2018/05/28

吹雪のススキノで、道北の小さな町の町長が銃撃された。暗殺か、怨恨か、はたまた痴情の縺れか…。合同捜査本部に加わった南支署の刑事たちは地道な捜査を進めるが、やがて見えてきたのは、身内である警察すら取り込まれた巨大な利権の構造だった。そして、事態を悪化させる更なる事件がー。北の繁華街ススキノの片隅で、ちっぽけな署の刑事たちの反撃が始まる。

2017/10/20

南支署シリーズ第2弾。
ススキノのバーで、小さな町の町長が銃撃された。南支署管内で起きた事件だったが、中央署が乗り出し合同捜査へ。南支署の早矢仕、梅津、そして署長の殿村らは、合同捜査に加わる振りをして、独自の捜査を始めると。。。
間がかなり空き、1作目をまったく覚えていなかったのが残念。キゼツの潜入捜査や、不倫関係などなど、話が膨らむ割にはあっけない感じで終わってしまった。