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花嫁の花 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2015/08/01 |
JAN | 9784022647863 |
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花嫁の花
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花嫁の花
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商品レビュー
3.2
8件のお客様レビュー
先日、瀧羽麻子の作品をまとめ買いした。 そうしたら、『花嫁の花』が単行本の『オキシペタルムの庭』を改題したものだと気づかず、両方買ってしまった。 よくあることなのに確認しなかった私が悪いのでそれはいいのだが、タイトルは「オキシペタルムの庭」の方が作品に合っていると思う。 『ハロ...
先日、瀧羽麻子の作品をまとめ買いした。 そうしたら、『花嫁の花』が単行本の『オキシペタルムの庭』を改題したものだと気づかず、両方買ってしまった。 よくあることなのに確認しなかった私が悪いのでそれはいいのだが、タイトルは「オキシペタルムの庭」の方が作品に合っていると思う。 『ハローサヨコ、きみの技術に敬服するよ』以上にいつもの瀧羽麻子のテイストと違っていて、私にはホラーのようだった。 世にも奇妙な物語に出てきそうというか。 篤志の抱える秘密には、たぶん多くの人が抵抗を覚えると思う。 でも篤志の話を聞いてみると、意外と些細な事なのではないかと思えてくる。 そう思い直して読み進めると、問題はその秘密自体ではなくて、もっと深いところに根差していることに気付く。 オキシペタルムの花言葉がわかった瞬間なんて、恐ろしすぎて思わず本を投げ捨てそうになった。 誠学会の人々は信頼しあっているのではなくて、他者に依存しているだけなんだろう。 目の前にいる人間の本心というか自我のようなものが全く見えないと、確かに怖い。 しかし問題は篤志だけにあるわけではない。 莢子というか多くの女性は「幸せにならなきゃいけないっていう呪い」にかかっているらしい。 結婚しなくちゃいけない、相手はいい男じゃなきゃいけない、子供を産まなくちゃいけないといったような世間からのプレッシャーを受けているという意味だ。 でも、莢子の場合はその呪いよりも「幸せにしてもらう気満々」なのが問題だと思う。 終盤で「自分を信じる」という表現が出てきて、それが総括のように語られるが、私はもっと単純に「自立」が必要なんじゃないかと思った。 読みたかった物語とは少し違ったが、瀧羽麻子の違う一面が見えた。
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意外な内容でビックリ。 恋人の秘密がなさかの宗教関係者だったとは、まんまと不倫だと思わされた。 たしかに人を信じることは難しい。 私も同じ立場だったら、心から相手を信じられる自信はないなあ。
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しっかり者の事務職員・莢子は、大失恋後に交際を始めた篤志との結婚を夢見る。だが完璧な恋人に思えた彼にも思いもよらぬ秘密が……。30代女性の揺れる心と人生の選択を優しい目線で細やかに描く。読めば今よりちょっと自由になれる、すがすがしい成長物語。
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