武士道ジェネレーション

誉田哲也(著者)

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2015/07/01
• JAN: 9784163903002

商品レビュー

2024/12/01

武士道シリーズの最終章、完結編です。以前にも増して香織の個性的なキャラクターが面白く、特にしょっぱなの披露宴での言動、全身ユニクロで纏い「ユニクロちゃん」と呼ばれ、そう呼んだヤツをしごくくだりは、大ウケでした。

一方で、シリーズを通して根幹にあった「武士道」を、安全保障や世界平和も重ねて、さらに深堀りしていく重厚な内容も兼ね備えていて、実在する『葉隠』。読みたくなりました。

早苗に赤ちゃんができたことを知った香織が泣いて喜ぶシーンは、こちらも嬉しくなりました。

2024/09/22

最後まで読めて良かった！
そして終わってしまって、みんなの人生を知れないことが寂しい。

みんながあたたかくて、お互いを思いやっている様に感動した。
早苗と磯山のお互いを思う関係はずっと好きだけど、今作では悠太の道場を思う気持ちに目が潤んだ。
あとちゃんと男子中学生な描写もあってよかった。笑

2024/07/06

2015年刊。大して古くは無いが、時代背景は余り感じないので永く読まれそうな気がする。剣道に関わりながら成長する、二人の女性それぞれの視点から描かれる。主人公の設定が秀逸で、文章も心の超えを含めてリズムが良くとても楽しく読めた。ちょっとした悪人は出て来るが、しっかり成敗されるのでストレスが無い。多少なりとも剣道をした経験が有る方が楽しめるが、多分、無くても大丈夫。まるで非現実的では無く、でもかなりレアな設定もワクワクする。