いま、死んでもいいように

小池龍之介(著者)

• 販売会社／発売会社: ベストセラーズ
• 発売年月日: 2015/07/01
• JAN: 9784584136638

商品レビュー

2019/10/02

うちの父親が私に会うたびに
「1分1秒でも長生きしたい」と熱く語る
その話を聞くたびにモヤモヤ
いや、父親には長生きしてほしいけど、そこまで長生きに執着するのってすごいな～と思ってしまう。

あとやたらと「若く見える！」とか「若い！」とか
エエ年の私に誉め言葉と思っているのかやたら言う人がいるけど、言われるたびにこちらはモヤモヤ

私がヒネクレモノだからか？
そういわれるたびにうっとうしくてしょうがない。

そんな日々の思いとか
自分の生き方とか
なんだろう…モヤッとしたものの正体が
この本を読んでなんとなく自分の中で納得。

仏教って哲学なんだな…

人はいつか死ぬ
シワも増えてシミも増えて白髪も増える
生きるということは死に近づくこと
そして過去は変えることはできない

長生きってそんな魅力的に思えない
なんて言うと多くの人は変わった人のように見るけど
日々を大切に生きることができるのなら
それはそれでいい人生だったと思う。

なんて言いながら、死ぬ直前に
「まだワシは死にと～ない！」
とか私も叫んじゃうのかな～

2018/06/12

生まれた瞬間から全てが苦なら、色々と諦めがつく（笑）
苦は、苦しいという意味だけでなく不満足感などの意味を含んでいる。
タイトルは少々物騒ですが、北斗の拳のラオウの名台詞「我が生涯に一片の悔い無し」の境地になってみませんか？という内容だった。
（本文中に上記の名台詞は出てこないが、近い言い回しが散見される）

やっぱり独特の文体が好きなので、★を多めに（笑）
「いま・ここ・この瞬間」を大切に生きていこうと思った。諸行無常なのですぐ忘れちゃうけど！

2018/06/12読了

2015/11/18

p103 60歳なのに40さいみたい、というギャップの価値にすぎず、若々しさの点では実際の若い人に負けるのは否めない

p104 ただでさえ老いのCOMPLEXに苛まれているから、いざ実際なつなぎとめていた若々しさが致命的に失われていくとき心に激痛がはしる
年齢よりも若々しいという、相対的に過ぎないものにアイデンティティをみいだすと、いつか必ず失うので、一気に苦しみが襲いかかる

お金と支配欲の関係。お金を使うと、人やモノを自分の支配下、ないし影響下に置いた気分が生まれるため、脳内に快楽が発生する