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母娘づくし 【女系家族】 フランス書院文庫
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母娘づくし 【女系家族】 フランス書院文庫

巽飛呂彦(著者)

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母娘づくし 【女系家族】 フランス書院文庫

定価 ¥733

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フランス書院
発売年月日 2015/07/01
JAN 9784829640913

母娘づくし 【女系家族】

¥495

商品レビュー

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2015/08/13

祖母のキャラ設定に耐えられなかった

物語としては、まぁ、普段通りの巽テイスト。コミカルなテイストも情交の場面も程良く設けられて悪くない構成である。「美魔女」や「セカンドバージン」といったイマドキな要素も散りばめられている。ただし、本作を決定づけるのはそうした事柄ではない。30余年を数える官能小説の歴史でもおそらく初...

物語としては、まぁ、普段通りの巽テイスト。コミカルなテイストも情交の場面も程良く設けられて悪くない構成である。「美魔女」や「セカンドバージン」といったイマドキな要素も散りばめられている。ただし、本作を決定づけるのはそうした事柄ではない。30余年を数える官能小説の歴史でもおそらく初めて本格登場したであろう、ヒロインとしての祖母【志乃】55歳である。 ……正直なところ「怖いもの見たさ」な面があったことは否めない。 ……もしかしたら魅力に溢れた55歳が描かれているかもしれない。 しかし、その期待は少し……いや、かなり外されたと言うしかない。 志乃の他に出てくるヒロインは、祖母から見た娘にあたる母【佐和子】36歳と、同じく孫にあたる娘【ゆきみ】19歳の2人。祖母-母-娘の母娘三代という実にチャレンジングな設定である。これでタイトルやあらすじにある「母娘」を見て佐和子とゆきみをメインに据えつつ志乃がサブ的なポジションなのであろうと予想するところだが、本作の実質的なメインヒロインは志乃である。これだけならまだイケるかもしれない。しかし、志乃のキャラが個人的には台無しなのである。 ……あの話し方はさすがにちょっとキツかった。 コメディな小説ならばアリとは思うが、あの口調で喋られては全く以ていやらしくない。ついでに言えば年齢的に「もぅ妊娠する心配は不要」というのも淫猥度をスポイルさせている。そして、こうした志乃の醸す雰囲気が影響して他の2人を含む情交場面の悉くがいやらしくない結果となっているように思えてならない。 志乃の口調は昂ぶった時など瞬間的ながら素に戻ることもあり、こうしたギャップがもっとあればまた違った印象になったのかもしれないが、残念ながら本作に官能的な魅力はほとんど感じなかったと言わねばならないことが口惜しい。

DSK