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水の葬送 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2015/07/01 |
JAN | 9784488245092 |
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水の葬送
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商品レビュー
3.9
14件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
シェトランド四重奏を経ての ペレス警部、新章の始まり。 愛する人を失い、なかなか立ち直れないペレスに新たな殺人事件が。 相変わらず頼りなげなサンディと、本土から派遣された女性警部と3人での捜査が始まる。 サンディに対しては、過去四作の彼を見てきたせいで 親か祖母目線で見る癖がついてしまい、何をしてもかわいく、応援したくなる。 外見が超ラフなウィローは天然なのか計算か?美しいのかだらしないのか?男性を翻弄させる小悪魔的女子。 傷心なはずのペレスが早々にコロッとその魅力に吸い寄せられてるのがなんだかなぁ。。(まだ早いよ〜) 本筋の事件の方は 登場人物が多くて最後まで名前が一致せず、 最初の人物紹介のページを何度も行ったり来たり。 終盤明かされる犯人にも特にひねりはなし。 今回じんと来たのは 血の繋がりのない娘、キャシーとの親子関係。 母を失い、そのママと結婚するはずだった男と生活することになったんだけど、まだ幼いキャシーを必死に守ろうとするペレスも良いし、小さいながらもそんなペレスを思いやるキャシーも愛しい。 この関係、変わらず続いて行くと良いな。
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衝撃のシェトランド四重奏終幕を経て、新たなるシーズンの幕開け。 すっかり心ここにあらずのジミー・ペレスは、まぁそうだよねといったところだが、そのエース不在を補おうと奮闘するサンディの頑張りにエールを送りたい。 何かと自信がなかったり、びくびくしてはいるものの何とか一人前になろうともがく姿がいじらしい。 事件は、マリーナに浮遊していた船上の死体と、次いで起こる第二の殺人事件の犯人探し。 ある日の夜、地方検察官の自宅から見えるマリーナに一艘の船が浮かんでいるところが見えた。 検察官はボートチームに所属し、自身のボートもマリーナに係留されており、またボートの腕にも覚えがあったため、自ら操舵し浮遊していた船に近づくが、そこに乗っていたのはジェリー・マーカムの死体だった。 ジェリー・マーカムは両親がシェトランドでホテルを営み、かつて「シェトランド・タイムズ」で記者として名を馳せ、本土に渡り成功を収めた決して「いい人」とは評されないボンボンのお坊ちゃまくん。 何故か動揺する地方検察官。 かつてジェリーと男女の問題でいざこざのあったイーヴィーは、今や年上の”聖人”ジョンとの結婚式を間近に控えるが、このタイミングでのジェリーの帰還に心穏やかでないが、さらに降りかかる悲運が。。 相変わらず各人の心理描写が秀逸。 結局のところ、いろんな感情が渦巻いて事件そのものとは関係ないところで悶々としていただけというパターンが多いのだが、性急に処理しようと焦る周囲をよそに、もちまえの忍耐強さでじっと受け止め、思いを巡らすペレスのさばきが心地よい。 なんだかんだページが進むについてじわじわと、ペレスが復調してきてくれて良かった。 まだ全快とはいかないものの、何やらちょっとした予感めいたものや、本作の真相がもたらす愛の複雑さも今後の展開を無理なきものに感じさせるようで、奥深い一冊。
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ペレス警部物は5作めだが、最初に読んでしまった。事情は説明されており、物語には、十分入り込める。スコットランド北部の島、シェトランド諸島での複雑な殺人事件。北欧ミステリーを彷彿とさせる落ち着きと、濃密な人間関係、そして自然の厳しさと美しさが描かれ、静かな展開ではあるが飽きさせない...
ペレス警部物は5作めだが、最初に読んでしまった。事情は説明されており、物語には、十分入り込める。スコットランド北部の島、シェトランド諸島での複雑な殺人事件。北欧ミステリーを彷彿とさせる落ち着きと、濃密な人間関係、そして自然の厳しさと美しさが描かれ、静かな展開ではあるが飽きさせない。じっくりと楽しみたい一冊。
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