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芝寛 ある時代の上海・東京 東亜同文書院と企画院事件
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 績文堂出版 |
発売年月日 | 2015/06/01 |
JAN | 9784881161395 |
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芝寛 ある時代の上海・東京
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芝寛(1914-2010)は東亜同文書院出身で、日中戦争期に反戦運動に参加。いわゆる「京浜グループ」のコーティネーター役として参加したほか、「企画院事件」フレームアップの際には、属官として中心の一人と目された人物でもある。本書は、生前の芝から伊藤律にかんする遺稿を托されたという...
芝寛(1914-2010)は東亜同文書院出身で、日中戦争期に反戦運動に参加。いわゆる「京浜グループ」のコーティネーター役として参加したほか、「企画院事件」フレームアップの際には、属官として中心の一人と目された人物でもある。本書は、生前の芝から伊藤律にかんする遺稿を托されたという著者が、芝の前半生をまとめ、遺稿と合わせて刊行したもの。 芝の遺稿は1989年に執筆され、長く筐底に秘されていたとされる。内容は、伊藤律はゾルゲ事件の「密告者」ではないが、ほぼ間違いなく特高警察に対する情報提供者だったというもの。芝はそのことを、豊多摩刑務所における伊藤の特別待遇(と思われるもの)から推測している。1980年代にはいわゆる伊藤律の「密告者」説は否定され、律本人も1989年に死去している。あるいは、そのようなタイミングも芝の遺稿執筆とかかわっているのではないか。 読者としては、むしろ前半の芝のライフヒストリーの方が勉強になった。東亜同文書院という学校のこと。同文書院には日本人左翼や中国共産党関係者も通っていたこと。日中戦争下の反戦運動と「企画院事件」フレームアップの状況。そして、芝の遺稿から見えてくる戦時下の豊多摩刑務所での生活。
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