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独りでいるより優しくて
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独りでいるより優しくて

イーユン・リー(著者), 篠森ゆりこ(訳者)

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独りでいるより優しくて

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2015/07/04
JAN 9784309206752

独りでいるより優しくて

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商品レビュー

3.8

18件のお客様レビュー

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2023/10/18

題名は黙然(モーラン)のことを表しているようです。 人と関わることの煩わしさ、傷つけられることの恐怖などを思えば、孤独が優しい(自分の拠り所となる)ことは理解できますが、それでも人がそばにいることを優しいと思える世界で生きたいものです。

Posted by ブクログ

2023/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

先に読んださすらう者たちと同様に、登場人物はみな愚かで自己中なんだけど、人生の不条理は感じないので、あまり惹かれなかった。しがらみから脱出して自分の中で生きてるからかな。どうにもできるのに、そこに留まっている人達は、先に先に進んで行く人よりは面白いけど、どこにも行けない人ほどには魅力がない。

Posted by ブクログ

2021/03/06

20年前に毒を飲んだ女が死に、残された3人の人生が語られ始める。 もう戻らない故郷、誰の人生にも自分が居ないようにと祈り選び取った孤独の淵、空白を他者で埋めようとすること。 共有した時間が落とした影は消えない。真実よりもはっきり見えるのは最高密度の孤独の形。 誰も心に立ち入らせ...

20年前に毒を飲んだ女が死に、残された3人の人生が語られ始める。 もう戻らない故郷、誰の人生にも自分が居ないようにと祈り選び取った孤独の淵、空白を他者で埋めようとすること。 共有した時間が落とした影は消えない。真実よりもはっきり見えるのは最高密度の孤独の形。 誰も心に立ち入らせなかった少女、常に他者を気にしていた少女、聡明ながらも恋に沈んだ少年、死んだ彼女。 人は本質的には孤独で、何を以ってしても埋められない空白を持っていて、だけどそれはそこに在るものとしてそれでいいのだと3人の人生を通してリーが語りかけてくる。優しさをも差し出して。 読んできたリーの小説の中でいちばんjust for meな作品だった。小説で語られる物語は幸せなものではないけれど、読むことによって自分の何かが許されていくような気がした。 孤独の全肯定、けれど孤独を踏み越えたところに見える優しさ。人生にあるかどうかもわからない優しさ。 リーの小説で一番好き。

Posted by ブクログ