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篤き人
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2015/07/01 |
JAN | 9784344971943 |
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篤き人
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大手ゼネコンの一つを創業した実在の人物を基にした小説。いくつかのエピソードは知っていたものの、こうやって読むと、その人物の魅力の大きさが感じられる。 (建設)請負業を志した理由が、東京に比べて産業の勢いが低下し、人口も減少した大阪を盛り上げたい、これから発展する日本にとって大阪...
大手ゼネコンの一つを創業した実在の人物を基にした小説。いくつかのエピソードは知っていたものの、こうやって読むと、その人物の魅力の大きさが感じられる。 (建設)請負業を志した理由が、東京に比べて産業の勢いが低下し、人口も減少した大阪を盛り上げたい、これから発展する日本にとって大阪の発展が欠かせない、と考えたためだという、何とも志の高い、先見の明の持ち主だと感じた。 請負業を志し、東京で師に学び、大阪で請負業を始めた大槻甚五郎。それまでの慣習だったという談合を排除するエピソード、苦しい資金繰りを乗り越えるエピソードほか、甚五郎という人物の魅力を存分に伝えている、 旅順作戦に関する請負と、朝鮮軍用鉄道については、初めて知った。そして、何よりも請負だけでなく、設計も行うことでメリットを出す、という「総合建設業」の形に会社を発展させた話も、とても興味深い。
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大林組の創業者をモデルとした経済小説だが、時代小説としても十分に楽しめる。 明治から大正にかけて、大阪経済界の重鎮たちと強く結びつき、明治維新で沈潜した商都大阪を再び蘇らせるというスケールの大きな物語である。 主人公の甚五郎を細かく描写する代わりに、登場人物たちの甚五郎への想いを...
大林組の創業者をモデルとした経済小説だが、時代小説としても十分に楽しめる。 明治から大正にかけて、大阪経済界の重鎮たちと強く結びつき、明治維新で沈潜した商都大阪を再び蘇らせるというスケールの大きな物語である。 主人公の甚五郎を細かく描写する代わりに、登場人物たちの甚五郎への想いを描くことで彼の人となりを印象づける手法はなかなか興味深かった。 ただ、後半は甚五郎と大槻組のエピソードを羅列している感があり、スピーディではあるがいささか物足りない気がしたのが残念。 読んでいる間、何度も涙することがあった。男だけでなく、女も泣ける作品である。
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