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国土が日本人の謎を解く
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国土が日本人の謎を解く

大石久和(著者)

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国土が日本人の謎を解く

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 産経新聞出版
発売年月日 2015/06/01
JAN 9784819112659

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商品レビュー

3.7

12件のお客様レビュー

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2020/12/20

ヨーロッパや中国が人為による紛争戦史観を持つのに対し、自然災害死史観を持つ日本。良し悪し、進んでいる/遅れているではなく、単純に、異なっていると捉えるべき。1995年以降、この認識間違いを一貫して続けてきたため、自信と誇りを失っている。 日本人に合わない個人主義や成果主義や評価...

ヨーロッパや中国が人為による紛争戦史観を持つのに対し、自然災害死史観を持つ日本。良し悪し、進んでいる/遅れているではなく、単純に、異なっていると捉えるべき。1995年以降、この認識間違いを一貫して続けてきたため、自信と誇りを失っている。 日本人に合わない個人主義や成果主義や評価方法とはいえ、これだけメジャーになってしまうと、戻すことへの反発がすごいだろうし。まず、世界に対して、欧米と違う日本流を理解してもらうことからかな。

Posted by ブクログ

2020/05/04
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※このレビューにはネタバレを含みます

人間と土地のつながりについて調べるため、日本人と土地はどのようなつながり方をしているのか、の論を学ぶため、購読。 ・日本は、度重なる災害などにより、「流れていく」歴史を持つ、一方、ヨーロッパは、「積み重なる歴史」 ・日本は天為の国、ヨーロッパは人為の国。 ・国土に働きかけて、国土から恵をいただく ・日本は国土を脊梁山脈が分断しているため、日本海側と太平洋側を結ぶことが困難。 ・日本は、争うこと自体を悪しきものとし、話し合いを経て「共」にあるということを尊ぶ文化。一方のヨーロッパは、革命を経て権利を獲得した市民が、個々人の利益に優先する「公」のもとにルールを守る文化。 ―以上は、どちらが良いでも悪いでもない、文化の違い。 だが、以下は日本のデメリットだ。 ・明治維新後、「公」を経ずに土地所有権を国民に開放した結果、世界にも稀有な「個人の絶対的土地所有権」が認められてしまった。 ・日本の組織、社会の最大の弱みをひとつだけ上げろと言われれば、私は「言葉」だと思う。日本の企業の同質性が弱みに転じているが、それは一つには、同質な組織体では「言葉の力」が理解できなくなるからではないか。

Posted by ブクログ

2017/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本を読もうと思った動機は、輸入されるビジネスのお手本が日本企業にことごとくはまらないのは、日本企業が少なくとも輸出元のアメリカとは本質的に異なっているからという仮説を検証したいということ。 本書から理解したことは欧米(というか欧州)では「公」が発見され、日本では「共」が発見されたということ、参考までに中国では「権力」が発見されている。権力の発見には、強い権力による強制的な統制が必要な広範な地域が必要。日本はせいぜい数百人規模の集落がそんざいできるような土地しかなかったので強い権力は必要なかった。逆に顔見知りの数百人がうまくやっていくには、何となく全員が受け入れられる曖昧な答えの導出システムだったり、論理よりも感情を伝えることに特化した言語が必要だった。これが「共」であり日本語である。一方のヨーロッパでは、とにかく戦争が多かった。城壁の中で暮らさざるを得ない。ここでも、城壁内の人々がうまくやっていくシステムが必要だが、そもそも城壁の中に住むことは敵から身を守れる権利であり、その対価としての義務が発生する。具体的には城の防衛や戦争を優位に進めるための各種活動への参加である。これら活動は個々人の生活に優先する。なぜなら、戦争に負けたり城壁が破られたら元も子もないからである。こうして「公」が発見されたという。結構面白い考察。 で、結局、自分自身が日本について何か分かったかというと、感覚的には分かったが、体系的な整理には至っていない。ただ、日本企業が共をつらぬくなら、アメリカ発のビジネスルールやメソッドは適合しない。日本に適合するようにモディファイしないといけない。

Posted by ブクログ

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