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ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? 講談社+α新書
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ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? 講談社+α新書

高野誠鮮(著者)

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ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? 講談社+α新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2015/06/24
JAN 9784062729000

ローマ法王に米を食べさせた男

¥220

商品レビュー

4.5

55件のお客様レビュー

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2024/02/08

「ビジネス書」と「自己啓発本」の二つの目的を満足させる本。地方創生に情熱を燃やす公務員。この方の経歴が面白い。TVの構成作家であり、実家がお寺で日蓮宗の修行経験も持つ。宇宙大好き、英語ペラペラ。こうした持てる力を尽くして、石川県羽咋市神子原地区限界集落の再興に取り組む。「はくい」...

「ビジネス書」と「自己啓発本」の二つの目的を満足させる本。地方創生に情熱を燃やす公務員。この方の経歴が面白い。TVの構成作家であり、実家がお寺で日蓮宗の修行経験も持つ。宇宙大好き、英語ペラペラ。こうした持てる力を尽くして、石川県羽咋市神子原地区限界集落の再興に取り組む。「はくい」「みこはら」と読むらしいが、浅学恥ずかしながら読めず。そんなレベルから読み始める。 プロジェクトの成功には、マーケティング戦略や広告戦略、組織論的アプローチなど、定石や様々な戦略論があるが、最も大事なのは、「アクションを起こす事」だと改めて思い知る。失うものが無いなら、動けば動く程、失敗しても何かを得る。そこに経験や知恵、戦略眼があるなら尚、成功確率が上がる。著者はとにかく、面白そうなアイデアを実行し、そのために周囲を説得しまくる。 烏帽子親農家制度。村に若者を呼び込むべく、我が子のように共に暮らす大学生を募集。民泊の応用だが、女子大生が集まり、本当の親子のような関係を築く。農協を通さぬ直販。米のブランド化、神子原米。まれびと(客人)というワイン酵母も用いた超高級日本酒、これは飲んでみたい。などなど。その取り組みの一つとして、タイトルにもなっているローマ法王への神子原米の献上がある。著者が直接レターを出したのだ。尚、ローマ法王に至るまで、不発で終わるが天皇にもトライしている。こうした権威を商業主義に利用するのは頂けないが、行動力は素晴らしい。 読んでいて、力が与えられる。人の仕事は、アクションを取る事で本質的意義をもつのだと。ルーチンは作業。変化には、ルーチンの逸脱が必要であり、著者の「今までの決裁手順で進めても人口減のこの有様は失敗であり、今までのやり方ではなく、決裁は取らない」という考えには、共感する。当然、全てが当てはまるものではないが。

Posted by ブクログ

2023/08/27

正直期待せずに読み始めたけど本当にすごい人だった。 仮に自分がこの村に飛ばされたとしてこれだけ反発があったら、「じゃあ好きにしてください」となってしまいそう。 特に公務員で成果を出しても給料が上がるような世界観でなければ、「相手のために相手の嫌がることをする」ってのはものすごくハ...

正直期待せずに読み始めたけど本当にすごい人だった。 仮に自分がこの村に飛ばされたとしてこれだけ反発があったら、「じゃあ好きにしてください」となってしまいそう。 特に公務員で成果を出しても給料が上がるような世界観でなければ、「相手のために相手の嫌がることをする」ってのはものすごくハードルが高い。 それを強いエネルギーでやりつつ、かつその方法も人間への理解に溢れていて素晴らしい。 たとえば「ローマ法王に連絡をとる」も村民を説得する方法の一つであり、「あえてニュースにせず噂話で広める」など方法の使い分け含めて社内政治の鬼という感じだった。 村おこし自体は今後の人生で関わるものかはわからないが、本書で語られる「集団を動かす方法」は得られるものも多い本だった。 読後は見事にこの村に行ってみたくなった。 (高野さんが定年してしばらく経ってしまったので、良さが失われていなければ良いけれども)

Posted by ブクログ

2023/02/02

奥付は2015年・第3刷。高卒で上京し、TVの構成作家となり、実家の寺を継ぐために帰郷。不本意ながら地元の市役所に臨時職員として就職したのだが、その後の公務員らしからぬ行動がすごい。英語に堪能だったことが強みになったのは間違いない。1次産業である農業は、販売原価を生産者が決められ...

奥付は2015年・第3刷。高卒で上京し、TVの構成作家となり、実家の寺を継ぐために帰郷。不本意ながら地元の市役所に臨時職員として就職したのだが、その後の公務員らしからぬ行動がすごい。英語に堪能だったことが強みになったのは間違いない。1次産業である農業は、販売原価を生産者が決められない欠点を抱えているのは、著者と同意見だ。羽咋と言えばUFO。しかし、その町おこしの一つとなったUFOが、公民館での古文書講座がきっかけだったのは意外だった。自然栽培農法も興味深い。

Posted by ブクログ