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ブッダが語る「苦」についてスマナサーラ長老が解説した本。 仏教とはすなわち苦を自覚させる教えなり、と思っていましたが、ブッダの苦は私たち日本人がイメージする苦しみとは、ニュアンスが異なるのだそう。 人生は「楽しみ」と「苦しみ」に彩られたものですが、「楽しみ」には限界があり、「苦...
ブッダが語る「苦」についてスマナサーラ長老が解説した本。 仏教とはすなわち苦を自覚させる教えなり、と思っていましたが、ブッダの苦は私たち日本人がイメージする苦しみとは、ニュアンスが異なるのだそう。 人生は「楽しみ」と「苦しみ」に彩られたものですが、「楽しみ」には限界があり、「苦しみ」を滅する道を歩むことが仏道なのだとのこと。 楽しみは苦労して作り出さないと現れない、人工的なもので、ハッピーエンドの話が人気があるのは、人生がそうではないからだとのこと。 悲しい考え方ですが、宗教もフィクション作家も夢を語る点は同じだと師は言います。 私たちが生きているのは、苦しみがあるからで、この苦しみがなくなった時に命も終わるという真理が語られます。 難しいことを言っていますね。つまり生きている間は苦しみからは逃れられないということでしょう。 苦をなくすことはできず、苦をさまざまな苦に変換するのが人生だとのこと。 喜怒哀楽は感情というよりも生きる衝動で、心は、ものでなくエネルギーの流れだとのこと。 物質である肉体とエネルギーである心が交差したところに命があるといいます。 うーん、難しい。 生きている以上、どうしても苦しみから逃げられないのならば、上手に付き合っていくしかないということでしょう。 そのために努力して、あれこれ苦しみの形を変えていくことが必要だと、師は説いています。 やさしい言葉で表現されていますが、なかなか難しい内容でした。
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