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ゲルマニア 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2015/06/25 |
JAN | 9784087607062 |
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商品レビュー
3.9
22件のお客様レビュー
ナチスドイツ支配下でユダヤ人がまさかの探偵に抜擢。謎を解かなければ即収容所送り、謎を解いても収容所送りとのことで、どちらにせよ謎解きと逃亡の準備のダブルワークで忙しい ドイツ人の奥さんが離婚しないのが立派
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ドイツの作家「ハラルト・ギルバース」の長篇ミステリ作品『ゲルマニア(原題:GERMANIA)』を読みました。 「フェルディナント・フォン・シーラッハ」に続きドイツ作家の作品です。 -----story------------- 1944年ベルリン。 ユダヤ人の元敏腕刑事「オッ...
ドイツの作家「ハラルト・ギルバース」の長篇ミステリ作品『ゲルマニア(原題:GERMANIA)』を読みました。 「フェルディナント・フォン・シーラッハ」に続きドイツ作家の作品です。 -----story------------- 1944年ベルリン。 ユダヤ人の元敏腕刑事「オッペンハイマー」は突然ナチス親衛隊に連行され、女性の猟奇殺人事件の捜査を命じられる。 断れば即ち死、だがもし事件を解決したとしても命の保証はない。 これは賭けだ。 彼は決意を胸に、捜査へ乗り出した…。 連日の空襲、ナチの恐怖政治。 すべてが異常なこの街で、「オッペンハイマー」は生き延びる道を見つけられるのか? ドイツ推理作家協会賞新人賞受賞作。 ----------------------- 1944年5月7日未明、やまない空爆とスターリングラード攻防戦の敗北で、一般市民の軍への信頼が失墜しつつあるベルリン… ユダヤ人の元敏腕刑事「リヒャルト・オッペンハイマー」は、突然、ナチス親衛隊(SS)に連行される、、、 かつては凄腕の殺人捜査官として名を馳せた「オッペンハイマー」は、妻「リザ」がアーリア人のため移送(強制収容所送り)されずに済んでいるが、ユダヤ人であるがゆえに公職を追放され、夫婦でユダヤ人アパートで暮らしていたのだ… 連行先で待っていたのは、ナチス親衛隊(SS)の「フォーグラー大尉」と女性の惨殺死体だった。 ベルリンでは、女性ばかりを狙った、猟奇的な連続殺人事件が発生しており、連続殺人鬼を逮捕した実績を持つ「オッペンハイマー」に白羽の矢が立ったのだ… 翌日から、ユダヤ人の「オッペンハイマー」と、彼に捜査を依頼した野心的な若きナチス親衛隊(SS)将校の「フォーグラー大尉」は協力しながら捜査を進めることになる、、、 しかし、捜査は難航し、二人を嘲笑うかのように第四、第五の被害者が出るとともに、犯人の行動はさらにエスカレートしていく… ドイツ国内で利害の反するユダヤ人とアーリア人が、お互いを認め合いながら協力して捜査を進めるという捻じれた関係の下での二人の内面的な変化や、連合国の空襲や爆撃の恐怖に晒されながら、真相を探るために捜査を続ける「オッペンハイマー」の刑事魂 等々、思った以上に愉しめる作品でした。 刑事という職を追われた立場にも関わらず、ナチス親衛隊(SS)から事件捜査を強要された「オッペンハイマー」が、捜査を進めるうちに、次第に活力を取り戻して行く姿が印象的でしたね… また、本来「フォーグラー大尉」は、「オッペンハイマー」に対して、生かすも殺すも可能な、圧倒的に強い立場にありますが、二人の関係は捜査を進める中で、ほぼ対等な信頼関係を築き、さらには立場を超えた友情までも育む感じがして、この物語だけで終わるには勿体ない感じがしました、、、 一般的な警察小説とは舞台や立場等が異なるので、異色の警察小説って感じですかね… 面白かったです、どうやら続篇もあるらしいので、機会があれば読んでみたいですね。 以下は、主な登場人物です。 「リヒャルト・オッペンハイマー」 元殺人捜査官 「リザ」 オッペンハイマーの妻 「フォーグラー」 ナチス親衛隊(SS)大尉 「グレーター」 ナチス親衛隊(SS)大尉。フォーグラーの同僚 「ヒルデ」 オッペンハイマーの女友達。医者 「ドクトル・クライン」 ユダヤ人アパートの住人 「ホフマン」 オッペンハイマーの運転手兼監視役 「エデ」 オッペンハイマーの密偵 「ゲルト・ヘッカー」 ヘッカー父子商会の経営者 「ベーリンガー」 ヘッカー父子商会第一秘書 「インゲ・フリードリクセン」 ヘッカー父子商会第二秘書 「カール・ツィーグラー」 ヘッカー父子商会の臨時運転手 「クリスティーナ・ゲルデラー」 娼婦 「ライターマン」 ナチス親衛隊(SS)中将 「ユーリエ・デュフォー」 ライターマンの外国語アシスタント 「シュレーダー」 ナチス親衛隊(SS)上級大佐 「ビルハルト」 オッペンハイマーの元同僚 「エルフリーデ・ベッカー」 殺人事件容疑者の目撃者 「ギュットラー」 ナチス親衛隊情報部(SD)隊員 「エーディット・ツェルナー」 ペンション・シュミットで働く女性 「トラウデル・ヘルマン」 国家保安本部部局長の妻 「リュットケ」 国防軍防諜部員 「バウアー」 国防軍防諜部員 「ヨハネス・ルッツォー」 突撃隊(SA)隊員 コメント
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1944年、ナチの恐怖政治下にあるベルリン。配偶者リザがアーリア人のために収容所送りを免れているユダヤ人、オッペンハイマーが主人公。敏腕の殺人捜査官だったが、反ユダヤの法律により警察を辞めている。が、経歴を見込まれて、女性の猟奇殺人事件を、SS大尉フォーグラーと組んで捜査すること...
1944年、ナチの恐怖政治下にあるベルリン。配偶者リザがアーリア人のために収容所送りを免れているユダヤ人、オッペンハイマーが主人公。敏腕の殺人捜査官だったが、反ユダヤの法律により警察を辞めている。が、経歴を見込まれて、女性の猟奇殺人事件を、SS大尉フォーグラーと組んで捜査することになる。44年には赤軍にマイダネク収容所が解放されているが、ドイツではユダヤ人虐殺はひどくなる一方というオッペンハイマーにとって絶望的な状況下での捜査となる。戦時下ではあっても夫を愛するリザ、ヒルデのように反体制組織とつながっていたり、ギャングであるエデがいたり、人混みの中では密かに"ダビデの星"を外す描写があったりと、過酷な世界で主人公をぎりぎり支えている。水も漏らさぬナチズムというわけでもない。とはいえ自由な言動はない、得られる情報には制限があり、ナチスの官僚は出世と保身を考えるだけの賢しいアホ、こんな状況でユダヤ人が殺人事件を捜査する物語が可能だなんてすごい。なかなか犯人に辿り着かないのでじれったいこともあるが、1944年下のベルリンがみっちり詰まっているので、とても面白かったです。 SS大尉フォーグラーとも交流はあるけれど、甘いところはないのも良かった。フォーグラーどうなったんだか。
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