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日本人はなぜ戦争へと向かったのか 外交・陸軍編 新潮文庫
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日本人はなぜ戦争へと向かったのか 外交・陸軍編 新潮文庫

NHKスペシャル取材班

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日本人はなぜ戦争へと向かったのか 外交・陸軍編 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2015/06/26
JAN 9784101283746

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日本人はなぜ戦争へと向かったのか

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商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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2021/11/20

なぜ日本は負けるであろうと、軍幹部ですら予想していた太平洋戦争に踏み込んでしまったのか、をテーマに2011年にNHKは5本の特集番組を制作した。本書は、その番組の第一回「"外交敗戦”孤立への道」、第二回「巨大組織"陸軍"暴走のメカニズム」を書籍化した...

なぜ日本は負けるであろうと、軍幹部ですら予想していた太平洋戦争に踏み込んでしまったのか、をテーマに2011年にNHKは5本の特集番組を制作した。本書は、その番組の第一回「"外交敗戦”孤立への道」、第二回「巨大組織"陸軍"暴走のメカニズム」を書籍化したものである。残りの3本の番組についても2巻の書籍にまとめられている。 満州事変、および、日本陸軍の中国での活動拡大に対する諸外国の反応を読み誤り、その後読み誤りは修正されることなく国際連盟脱退まで追い込まれ、日本は国際社会の中で孤立してしまい、そして、ドイツやイタリアに接近する。陸軍は現場に大きな権力を持たせる組織構造・統治構造をとっていたため、現場が満州事変のような大事(おおごと)を独断で起こし得ることになっていた。陸軍全体でも、まずは組織を守ることにプライオリティが置かれ、満州事変のような事件を「過ち」と最後まで認めることが出来ず、それを肯定する形でしか、組織運営が出来なかった。陸軍という組織は、ガバナンスが全く効いていなかった、「暴走」が可能な構造になっていたということだ。 そういったことが、本書には書かれている。 それ自体はその通りなのだろうが、私が感じた「欠陥」は、「全体視点」を持った意思決定機構を、日本が国として持っていなかったことだ。 本書で主に取り上げられている組織は、外務省と陸軍であるが、彼らが行ったことは、外務省という組織の視点から見れば、あるいは、陸軍という組織のロジックから見れば、合理的な部分がある。それぞれの組織を守る、組織内の人達の考えを優先するということ自体が目的であるとすれば、合理性があったということだ。しかしながら、日本全体にとって何が良いことなのかという視点はなかった。部分的な合理性を推し進めても、それは、全体視点での合理性につながらないケースが多い。 しかしよく考えてみると、それは、今に至るもあまり変わっていないということが出来ないだろうか。日本という国の将来を考えたときに大事なことは沢山あるだろうが、省庁も、政党も、その他の多くのステークホルダーたちが、自分たちの視点から見える合理性に基づいた主張をしており、トータルの視点が欠けているように思える。

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2021/01/08

陸軍編は、永田鉄山らバーデン・バーデン会議の若手軍事官僚たちから、「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」と進むのは、ドラマとしては面白いが、あまりのも浅慮に感じる。菊澤研宗氏の、行動経済論から軍事組織を論じる話にも、平面的な趣しか感じない。盧溝橋、ビルマ、インパールの牟田口が愚将で...

陸軍編は、永田鉄山らバーデン・バーデン会議の若手軍事官僚たちから、「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」と進むのは、ドラマとしては面白いが、あまりのも浅慮に感じる。菊澤研宗氏の、行動経済論から軍事組織を論じる話にも、平面的な趣しか感じない。盧溝橋、ビルマ、インパールの牟田口が愚将で、こんな男たちに命を預けざるを得なかった兵士たちの不幸が伝わらない。 学術会議から省かれた加藤陽子氏の文「なぜ、戦争の歴史を学ぶのか」。ヘロドトスの『歴史』から「国家と国家が生死をかけた知性の営み=言葉を分析する学問、歴史学にほかならない。」という語りは重い。 何のために戦ったのか、なぜ命を懸けたのか、命をかける必要が本当にあったのか。考えたい。

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2020/07/05

日本はなぜ戦争へと向かったのか、外交と陸軍の問題。 情報の不統一が戦略の不統一となり、陸軍と外務省の二重外交、外務省内の混乱により適切な外交政策が打てなかった。 戦争のあり方が総力戦へと変わっていったことに対する危機感のギャップ、出先と中央のギャップ、軍政と軍令のギャップといった...

日本はなぜ戦争へと向かったのか、外交と陸軍の問題。 情報の不統一が戦略の不統一となり、陸軍と外務省の二重外交、外務省内の混乱により適切な外交政策が打てなかった。 戦争のあり方が総力戦へと変わっていったことに対する危機感のギャップ、出先と中央のギャップ、軍政と軍令のギャップといった組織内外の様々なギャップにより、組織や派閥の狭い合理性が国家の広い合理性を損なう結果となった。

Posted by ブクログ

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