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デジタル・アーカイブとは何か 理論と実践
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デジタル・アーカイブとは何か 理論と実践

岡本真(編者), 柳与志夫(編者)

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デジタル・アーカイブとは何か 理論と実践

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 勉誠出版
発売年月日 2015/06/01
JAN 9784585200345

デジタル・アーカイブとは何か

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2021/05/16

長いこと積読にしてしまってましたが、やっと読みました。2015年から6年、ジャパンサーチのように実現したもの、まだ課題のままのもの、色々ある。実は私の勤め先もジャパンサーチとの連携を予定していて、実際に担当者の方と話しててもその仕組みについてよくわからない部分もあったのだけど、E...

長いこと積読にしてしまってましたが、やっと読みました。2015年から6年、ジャパンサーチのように実現したもの、まだ課題のままのもの、色々ある。実は私の勤め先もジャパンサーチとの連携を予定していて、実際に担当者の方と話しててもその仕組みについてよくわからない部分もあったのだけど、Europeanaの報告をみると、「つなぎ役」の原型と思われる内容があって、なるほど、と納得。多分これは、今だからこそ読んで実感として分かる部分だったと思うので、読むタイミングとしてはよかったかも。 長尾先生の、未来を20年も先取りしたようなアイディアは、まだ部分的にしか実現していない。「電子図書館」という言葉、今は、どうも図書が電子書籍に置き換わっただけ、資料やシステムが電子的に提供されているだけ、のイメージしかなくて、それであえてどこが「電子図書館」なのかと思っていたけれど、長尾先生のアイディアによる「電子図書館」は、人間の知識のネットワークを具現化するもので、それならば、確かに電子図書館だよな、と思う。ただ、ハイバーリンクなど、技術的には実現しているけど、システム全体はまだまだ構築が難しそうではある。 個人的には、最後の「電子文書館」の話が興味深かった。もしかして、図書館司書は今後は、デジタルのアーキビストの知識がないと務まらないのでは?知識の伝播の方法が紙の図書だけでなくなった今、知識を収集・保存・提供・継承する機関として、どうデジタルコンテンツを集めて提供するか、というテクニックを学ぶ必要があると思う。それにしても、中国の国家的な文書管理システムはすごい。公文書を残すことの重要性についての認識が、日本と他の国では全然違う気がする。 「Europeanaとこれからのデジタル・アーカイブ」で言及されている、「研究に利用可能なデータの公開は進んでいるが、利活用は進んでいない」という指摘は現在も同様。「「情報」を「知識」へつなぐ橋が通されていない」、という文章を読んだとき、「それだ!」と思いました。だからこそ、つなぐ橋をかけるためにジャパンサーチと連携を進めたいわけだけど、それだけでよいか、というと多分そうでもない。「知識」が使える情報として活用されるにはどうしたらよいか。そもそも、図書館は使える「知識」を提供しているんだということを世間一般に理解してもらう必要があるなあ、と改めて感じた一冊でした。

Posted by ブクログ

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