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詩集 小さなユリと 1960年 昭森社版復刻
定価 ¥1,760
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 夏葉社 |
発売年月日 | 2015/05/01 |
JAN | 9784904816158 |
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詩集 小さなユリと
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詩集 小さなユリと
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商品レビュー
4
5件のお客様レビュー
台風も去り、選挙も終わったけど何だかなぁw ってな事で、黒田三郎の『小さなユリと』 呑兵衛さんの詩集。 たわいも無い日常の風景と小さなユリとぐずで能なしお父さんの心擽られる詩集。 みどるもんすたぁ、りとるもんすたぁにもこんな時があったなぁと日本酒呑みながら、しみじみ思い返し...
台風も去り、選挙も終わったけど何だかなぁw ってな事で、黒田三郎の『小さなユリと』 呑兵衛さんの詩集。 たわいも無い日常の風景と小さなユリとぐずで能なしお父さんの心擽られる詩集。 みどるもんすたぁ、りとるもんすたぁにもこんな時があったなぁと日本酒呑みながら、しみじみ思い返しながら読んでると、ちょっとウルっと来るね 2017年43冊目
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
完全復刻 大切な詩集。 これは、昨年、買いなおした、復刻版です。 まだ、本棚に載せていなかったので、載せておこうと思いました。 黒田三郎さんは、一番好きな詩人の一人です。 「秋の日の午後三時」 不忍池のほとりのベンチに坐って 僕はこっそりポケットウィスキイの蓋をあける 晴衣を着た小さなユリは 白い砂の上を真直ぐに駆け出してゆき 円を画いて帰ってくる 遠くであしかが頓狂な声で鳴く 「クワックワックワッ」 小さなユリが真似ながら帰ってくる 秋の日の午後三時 向岸のアヒルの群れた辺りにまばらな人影 遠くの方で微かに自動車の警笛の音 すべては遠い 遠い遠い世界のように 白い砂の上に並んだふたつの影を僕は見る 勤めを怠けた父親とその小さな娘の影を
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雑誌「母の友」で東直子さんが紹介していた詩「夕方の三十分」の一節が心に残り、読んでみたくなった。 妻がが結核になり、3歳のユリと暮らした日々を綴った父親の独り言のような詩の数々。 幼い子を寝かしつけた後、飲みに出て歩いたり、イライラして娘を叩いたり、酔っ払って車に轢かれたり…...
雑誌「母の友」で東直子さんが紹介していた詩「夕方の三十分」の一節が心に残り、読んでみたくなった。 妻がが結核になり、3歳のユリと暮らした日々を綴った父親の独り言のような詩の数々。 幼い子を寝かしつけた後、飲みに出て歩いたり、イライラして娘を叩いたり、酔っ払って車に轢かれたり…ひどく心配で危うい子育て。 けれど、そんな部分をさらけ出し、自分をひどい父親だと認め、娘のために台所に立ち、洋服を買い、日々を過ごし、ひと時の美しい時間を感じ取る。そこにはちゃんと娘への愛があるように思えた。 罪悪感に苛まれながらも一人で我が子に向き合う様子は、孤独な子育ての心がうつしだされているようで、共感し、涙が出てきた。 料理中に邪魔されてイライラし、互いに興奮してきてカッとなり喧嘩してしまう様子はリアルで、忘れられない。 「小さなあまりにも小さな」最後の一節、 歩いているうちに 歩いていることだけが僕のすべてになる 小さなユリと手をつないで 幸せな感覚が伝わる。 ささやかな日々を大切にしようと思った。
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