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図書館づくり繁盛記 住民の叡智と力に支えられた図書館たち! 図書館サポートフォーラムシリーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日外アソシエーツ |
発売年月日 | 2015/06/01 |
JAN | 9784816925467 |
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図書館づくり繁盛記
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大澤正雄著『図書館づくり繁盛記』(日外アソシエーツ) 2015.6.25初版発行 2021.12.17読了 筆者は1935年生まれ。練馬区の図書館勤務を皮切りに、図書館運動の黎明期を駆け抜けた人。 当時の図書館運動は、住民がその担い手だった。『中小レポート』『市民の図書館...
大澤正雄著『図書館づくり繁盛記』(日外アソシエーツ) 2015.6.25初版発行 2021.12.17読了 筆者は1935年生まれ。練馬区の図書館勤務を皮切りに、図書館運動の黎明期を駆け抜けた人。 当時の図書館運動は、住民がその担い手だった。『中小レポート』『市民の図書館』というバイブルが刊行された時期であり、図書館運動は、貸出サービス、児童サービス、全域サービスを主軸に展開されていた。 筆者は行政側の人間として図書館運動に携わってきたわけだが、その図書館運動の軌跡を眺めると、常に一歩先を見据えた図書館づくりを行ってきたことが分かる。貪欲に国内の成功事例や海外の先行事例、新しい技術開発を吸収し、それらを図書館づくりに反映させている。例えば、トイレにオストメイトを設置することや視覚障害者のためにフラッシュライトを導入するといった発想は、図書館領域に留まらない筆者の幅広い見識を裏付けるものといえる。 これらの先見の明は、大澤正雄氏個人の努力によるところもあるが、住民の存在も大きな糧となっている。なぜなら、大澤正雄氏の図書館づくりの特徴は、図書館の基本設計段階から住民を参加させている点にあるからだ。それもよくあるアンケート調査といった類のものではなく、官民連携の勉強会を立ち上げ、専門家を招き、提言書を議会に提出するところまで行っている。文字どおり住民と協働して図書館を作っているのだ。 図書館づくりに限らず、公共施設の新設はその時々の市政運営方針に左右されるものであるが、大澤正雄氏の活動を眺めていると、図書館司書には行財政や政策立案の知識、市長や議会を動かす能力も求められることが分かる。 指定管理者制度については、筆者は一貫して否定的な立場をとる。利潤を至上目的とする民間企業は「権力の干渉や団体の圧力」に弱く、住民の学習権の保障が阻害されるというのが主な理由である。 住民の学習権を保障するためには、図書館運営に住民が主体的に参加していく姿が望ましい。一民間業者に図書館運営の全てを委ねることは図書館法の趣旨から考えても望ましいものではなく、私も筆者に同感である。 一方で、図書館司書が自前で全ての業務を行うことは非効率でもあり、一定程度、民間業者に委ねることは許されてもいい。その際は、業者に丸投げするのではなく、図書館司書がしっかりと手綱を握ることが重要である。業者に足元を見られないように、緊張感を持った協働関係を築いていかなければならない。ボランティアが図書館運営を手伝っている例も見受けられるが、単純業務ばかりやらせている例が目立つ。ボランティアという名を借りたタダ働きにならないよう留意すべきだろう。
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4つの図書館の立ち上げ・運営に携わった筆者が、1960年代から1990年代までの自身の体験をもとに、単なる回顧録にとどまらない、現在の図書館活動や図書館づくり運動にも繋がる叡智を各所に散りばめて書き上げている。
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