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軍艦島の生活<1952/1970> 住宅学者西山夘三の端島住宅調査レポート
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 創元社 |
発売年月日 | 2015/06/01 |
JAN | 9784422700991 |
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軍艦島の生活<1952/1970>
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軍艦島の生活<1952/1970>
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商品レビュー
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廃墟ブームが訪れて久しい昨今、端島…通称軍艦島に関するコンテンツはWEB上でいくらでも見ることができる。 だが、いずれも炭鉱都市としての役目を終え、巨大廃墟となった観光地としての姿ばかりだ。 本書は"生きていた軍艦島"の様子がわかる歴史的にも貴重な資料である。...
廃墟ブームが訪れて久しい昨今、端島…通称軍艦島に関するコンテンツはWEB上でいくらでも見ることができる。 だが、いずれも炭鉱都市としての役目を終え、巨大廃墟となった観光地としての姿ばかりだ。 本書は"生きていた軍艦島"の様子がわかる歴史的にも貴重な資料である。 住宅研究者の西山夘三氏が1952年、そして閉山直前の1970年の2度にわたり島を訪れて撮りためた写真と取材記録が惜しみなく紹介されている。 島内の住宅は殆どRC造だが、海風で錆びてしまうので手すりや玄関引戸に木が利用されており独特の趣を感じた。 日本最古のRC高層アパートとして有名な30号棟、16~20号棟(通称日給住宅)、屋上幼稚園、釣り堀…おかっぱ頭の幼子やセーラー服の少女、スーツの男性、煙草を咥える炭鉱夫たち…写りこむ人々の姿は確かにそこに生活があった事を感じさせる。 編者いわく撮影場所の同定に苦労されたとのことだが、時を経て同一場所で撮影されたカットもあり、おかげで18年の変化がわかりやすい。 1952年の玄関前にあった水瓶やコンクリートの貯水槽が1970年の写真では水道の普及で消えている。同様にかまどはプロパンガスへ、島内の映画館は70年にはテレビに押され寂れている。 写真そのものもモノクロからカラーフィルムへと進化を遂げている。 前半の写真編で紙面観光をした後、後半のレポート編は住宅の間取りタイプ(西山氏の手書き図面アリ)や商店業種の内訳(遊郭まであったとか)や世帯数、労働組合から企業への要望覚書や簡単な住民アンケートなどのデータ及び軍艦島の歴史や生活が詳述されている。 鉱夫の給料や労働環境、光熱水路、普段の買い物や娯楽についてなど大変興味深い。 いわく、炭鉱仕事の後は風呂に入ると湯が黒変してしまうので共同風呂は浴槽が2つに分かれ、まず第1槽で炭を洗い流す、それでも石鹸を2度使いしないと皮膚に染み込んだ皮膚は容易に取れなかったようだ。 当時現地で暮らしていた人しか知り得ないであろうリアルな内容だ。 2015年7月5日、晴れて世界遺産となった軍艦島。 既に大破状態であり、いつ崩壊してもおかしくないようだが自然のままに朽ちていくならそれもまた一興。 片寄氏の述べる通り、役割を終えてものの見事に風化して自然に帰っていくという壮大なドラマをそっと見つめようではないか。
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軍艦島での生活ぶり。住民の活き活きとした姿が写真から分かります。以前軍艦島に行ってみたが波高く上陸できなかったので。
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