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幽霊なんて怖くない BISビブリオバトル部
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2015/06/01 |
JAN | 9784488018214 |
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幽霊なんて怖くない
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商品レビュー
3.7
28件のお客様レビュー
BISビブリオバトルの青春小説シリーズの第2弾です。小説中に、ビブリオバトルの実況が、盛り込まれています。ビブリオバトルの普及を目指して書かれた小説です。 https://www.honzuki.jp/book/227745/review/282810/
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今回のテーマは恐怖と戦争。戦争を扱う本の紹介にSFはありなのか? フィクションだから書けること、ノンフィクションだから伝わること。相変わらずSFが読みたくなる。 次の山場への繋ぎだけでなく、人物の魅力を新たに引き出す。
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「BISビブリオバトル部」の2作目となる本作では、「怖い話」と「戦争」をテーマにしたバトルが行われる。 「怖い話」のビブリオバトルでは、空の紹介したジョン・ウィンダム『時間の種』に収録されている『強いものだけ生き残る』が面白そう。 やはり空の話し方のせいでオチが気になる。 食料...
「BISビブリオバトル部」の2作目となる本作では、「怖い話」と「戦争」をテーマにしたバトルが行われる。 「怖い話」のビブリオバトルでは、空の紹介したジョン・ウィンダム『時間の種』に収録されている『強いものだけ生き残る』が面白そう。 やはり空の話し方のせいでオチが気になる。 食料の尽きた宇宙船の中で何が起こったのか……? 武人の「生活保護」というテーマは難しい。 確かに不正受給ばかりに目が行って、本当に必要な人にお金が回らないような事態は避けるべきだが、改正すべき点が多い制度であることも無視できない。 パチンコやお酒に浸ってしまうような生活は被保護者として相応しくないと思う。 制度上問題ないというなら、その制度がおかしい。 ただ、本当に援助を必要とする人にとって、年に数回のハレの日も許されないのか?というと……。 とまあ、だからこそノンフィクションの本も読んで教養を深めるべきということなんだろう。 紹介が一番下手だったのは明日香。 あらすじの紹介から本のテーマを提示するときに、開きがありすぎる。 「そのあらすじからそのテーマになるのか?」という印象を受ける。 本の内容を知っている人にとっては当然の流れなのだろうが、初めて聞く人にとっては飛躍を感じる、典型的な失敗パターン。 ちょっと山本弘らしくない構成。 後半の「戦争」をテーマにしたバトルは、特に難しいテーマ。 どうしても、作者の主義主張が見え隠れしてしまうため、人によっては気持ち悪く感じるかもしれない。 明日香の紹介したデーヴ・グロスマン『戦場における「人殺し」の心理学』は興味深い。 人間は本質的には人を殺すことがむずかしい。 しかし、「訓練」によって、それができるようになってしまう。 武人の「戦争取材」をテーマにした本は、これまた難しい。 戦争取材というものは、戦争の悲惨さを訴えるために必要だと思う。 山本美香『戦争を取材する 子どもたちは何を体験したのか』によれば、それに加えて現地の人の心の支えになるという作用もあるらしい。 「世界中のだれも私たちのことなど知らないと思っていた。」と語る現地の人にとって、自分たちの話を聞いてくれる存在がどれだけの助けになったことか。 ただ、全面的な賛成は難しい。 重要な仕事であっても、戦地で戦いに巻き込まれて殺害されたり、テロ組織に人質にとられたりすれば、新たな憎しみや争いを生むことにつながりかねない。 「殺害されるリスクを負っても必要な仕事」とは絶対にならないと思う。 それでも、現地のことを全く知らずに戦争取材を批判する人にはなりたくない。 本を読もう。 本作では「戦争×フィクションの限界」というのも大きなテーマだ。 武人がそれを許さないという立場にあるが、登場人物たちの議論を見てきて、私はフィクションで戦争を語ることもありだと思う。 確かに、フィクションでは現実の悲惨さを伝えることはできない。 しかし、「人間はこうあるべき」という理想を描くことはできる。 理想像に共感して人々がその姿を追い求めれば、争いの抑止力となりうる。
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