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幼児教育の経済学
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2015/06/01 |
JAN | 9784492314630 |
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商品レビュー
3.1
62件のお客様レビュー
成人の職業訓練の効果は低い 重要なのは幼少期 認知的スキルと非認知スキルを上げる 一方で貧困の問題がある 幼少期こそ、社会として愛情と子育ての力で、皆の環境を高める必要がある 就学前の幼児教育で公的投資をするのは収益率が高い 英語タイトルは、Giving kids a fair...
成人の職業訓練の効果は低い 重要なのは幼少期 認知的スキルと非認知スキルを上げる 一方で貧困の問題がある 幼少期こそ、社会として愛情と子育ての力で、皆の環境を高める必要がある 就学前の幼児教育で公的投資をするのは収益率が高い 英語タイトルは、Giving kids a fair chance 経済学という日本語タイトルなのは大竹先生の解説を読むとわかる
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幼児期に教育上の介入を行うことが、それより上の世代に行うよりも効果が高いという主張。効果は何%の投資効果があったというような経済的な指標で述べられるが、これは、単に教育が将来の収入を増やすということではなく、政策立案において幼児教育への介入がコストパフォーマンスが良いという意味を...
幼児期に教育上の介入を行うことが、それより上の世代に行うよりも効果が高いという主張。効果は何%の投資効果があったというような経済的な指標で述べられるが、これは、単に教育が将来の収入を増やすということではなく、政策立案において幼児教育への介入がコストパフォーマンスが良いという意味を含むと思われる。 本書は、第1章で著者の主張を紹介した後、第2章で専門家によるコメント(批判的なものが多い)を紹介している。そして、最後の第3章で、それに対する著者の反論を示す構成となっている。 批判に対する回答を示すことで著者の論の説得力が増す、というのを意図しているのだと思われるが、、、第3章の反論が不十分で、説得力を損なっているように私には感じられた。 特に、「著者の主張の元となる研究は小規模かつ幼児教育の推進者によって行われていたため、バイアスが入る余地がある。一方、その後に行われた、似たデザインでより大規模な研究では、教育の効果が十分認められなかった」という批判は重要だと考えるが、それに対する有効な反論を著者はできていないように感じた。 実際には私の理解不足なのだろうが…でも、本書だけを読んだ印象としてはこんな感じ。 解説は本書を要約し、日本における状況も説明しており、わかりやすい。最初に読んでも良いかもしれない。 教育効果を定量的に計測して有効なものを社会として採用しよう、という気運自体があまり無いような気がするので、精神論だけでなく、こういった研究に目を向けるのは大切だと思った。
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幼児教育について投資効果があるかどうかの観点でずっと書かれているので違和感があるが、経済学者から見れば当然と言えば当然か。一方で幼児教育を実践・研究する側にも経済的視点は大切だ。福祉や教育は行政と結びつきが強く、公的なお金に頼ることが多い。限りある財源をどう使うか考えたときに、...
幼児教育について投資効果があるかどうかの観点でずっと書かれているので違和感があるが、経済学者から見れば当然と言えば当然か。一方で幼児教育を実践・研究する側にも経済的視点は大切だ。福祉や教育は行政と結びつきが強く、公的なお金に頼ることが多い。限りある財源をどう使うか考えたときに、優先付けをしてどこかを切り捨てたりする前に、必要な領域には必要なケアがまわるよう、少ないお金でより効果の高い施策を考えるべきだ。 幼児期の教育はその後の人生に大きな影響を与える。忍耐力、協調性、計画力といった“非認知能力”を幼児期にきちんと身につけた人は、良いところに就職し、より高い所得を得るので税金を納め、健康も向上するので後の社会保障費が軽減される…。うーんやはりちょっと気持ち悪い(国のための国民という感じ)が、上手くお金を使えてない日本の官僚や、すぐに財源の話をして老人と子どもの対立路線を産むだけの優先順位の話に持って行きがちなメディアよりは全然ましか。自分自身はこういう大きな視点はなかったので、とても参考になったし、日本にこの「幼児期に非認知能力を育てよう」という話が入ってきたときは、単なる幼児教育の新しいトレンド!という受け止めで、もともとヘックマンが訴えている社会福祉的な観点は抜け落ちていたと思うので、原点に当たるのは大切だなと思いました。
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