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夏の子供 魚住くんシリーズ Ⅴ 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2015/06/01 |
JAN | 9784041017692 |
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夏の子供
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商品レビュー
5
16件のお客様レビュー
わたしには年に一度必ず読み返すと決めている本がある。村上春樹のノルウェイの森、マーガレットミッチェルの風と共に去りぬ、ジェインオースティンの高慢と偏見、そして榎田尤利の夏の塩・夏の子供。共通点は何度読んでも心の大切な部分が震わされて、新しい発見があること。読んでいて楽しいこと。こ...
わたしには年に一度必ず読み返すと決めている本がある。村上春樹のノルウェイの森、マーガレットミッチェルの風と共に去りぬ、ジェインオースティンの高慢と偏見、そして榎田尤利の夏の塩・夏の子供。共通点は何度読んでも心の大切な部分が震わされて、新しい発見があること。読んでいて楽しいこと。ここに重要なことが書いてあると思えること。 魚住くんシリーズは、簡単に言うと居場所のない子供たちが彷徨い、ぶつかり、恋をして、次第に自分の居場所を見つけていく話である。魚住というキャラクターは、BLを読む読者の弱い部分、子供の部分を引き受けて生まれたキャラクターだろう。とびっきりの不幸を背負わされているこのキャラクターが、次第に人間らしく感情を取り戻していくその姿が、わたしたちの弱さを癒してくれる。 泣きたくなるシーンはたくさんあるけれど、やっぱり一番は死んだ少女からの葉書が、魚住が久留米に恋していることを見抜いていたことを知る時かなあ。 そしてこの本には、榎田尤利氏の素晴らしい後書きがついていてそれにも感動した。大洋図書版にはなかったので、このシリーズのファンは一読の価値があります。デビュー作・夏の塩が小説道場への投稿作だったことも書いてある。1995年に抱いていた得体の知れない不安が魚住となって現れたというのは本当に創作の一番素晴らしいところのことが書いてあって震えた。ちなみに元々全5巻の文庫で出ていたものを、わたしは大洋図書版の上下巻でしか読んでなかったんだけど、こうしてまた全5巻の文庫で出版されると、ああこういう構成のお話だったんだなというのがすっと腑に落ちるものがあった。
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全5巻とおして、生と死を考えさせられた 毎回泣けてしまい、また読みたいなと思うシリーズ BLだけど、それを超えて大きくなったら子供達にも読んでほしいと思う 薦めるには少しドキドキしちゃうけど! 愛と人生… 魚住くんが幸せでいてくれたらいいなと心から思った
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全5巻。ついに読み終わってしまった。 最終巻である「夏の子供」が1番好きだ。 太一と魚住のふれあいが温かくて微笑ましくて、とっても好き。 あ、あとお祖母さんお手製の肉団子が食べたい。 沢山の出会いと同時に、沢山の死が描かれているシリーズだった。 魚住を通して、いつか迎える大切な人との別れ、自分自身が居なくなったあとのこと、そしてそれは突然訪れるのかもしれないという現実を考えざるを得なかった。 魚住のあまりに不運な生い立ちに胸を痛め、久留米やマリ、サリーム達との出会いを得て取り戻していく魚住の人間らしさに胸が温かくなる。良かったね、と魚住をだきしめたくなる。 このシリーズに、みんなに出会えてよかった。 魚住と久留米の関係にはヤキモキしたりもしたけど、魚住には久留米じゃないとだめだし、久留米には魚住じゃないとだめなんだよな。なんて温かくて素敵な関係。いいなぁ、いいなぁ。どうぞ末永くお幸せに。 表紙のイラストもとても良い。 5冊とも読み終わった後に改めて表紙を観ると心にじんわり沁みる。 はあ、良いシリーズだった。
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