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「知覧」の誕生 特攻の記憶はいかに創られてきたのか
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 柏書房 |
発売年月日 | 2015/06/12 |
JAN | 9784760146109 |
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「知覧」の誕生
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商品レビュー
2.7
4件のお客様レビュー
知覧を見に行く前に、なぜ見に行くようになったかを考えさせる本である。しかし、歴史学の専門に比べて考えが浅いように感じる。前半はいいが、メディアが出てくるところから、内容が拡散してしまっているのが残念である。
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特攻隊員の遺書の改変をめぐる疑惑(真実の言葉かどうか?)すなわち特攻隊員の遺書に軍の検問体制や軍国主義的な規範が強いる公式見解(建て前)と、当事者の本当の気持ち(本音)は別の所に有るのではないかという疑惑に対して「号泣した自分の姿」と「最高の笑顔で飛行機に乗り込む勇姿」がそれぞれ...
特攻隊員の遺書の改変をめぐる疑惑(真実の言葉かどうか?)すなわち特攻隊員の遺書に軍の検問体制や軍国主義的な規範が強いる公式見解(建て前)と、当事者の本当の気持ち(本音)は別の所に有るのではないかという疑惑に対して「号泣した自分の姿」と「最高の笑顔で飛行機に乗り込む勇姿」がそれぞれ本音と建前に対応するが、小川榮太郎氏は隊員に読みとる「素顔」は両者に引き裂かれながらも家族や恋人や戦友の記憶に残したい自画像としてあえて後者を選択する。という意気地である。といわれている。 「知覧特攻平和記念会館」がスポーツ界や会社の社員研修で「活入れ」の場になっている、と言う。 自己啓発な意味での知覧巡業をする人が少なく無いそうな! 遺書の「建て前」に自己を奮い立たせるのだろうか?
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様々な新聞の書評でも絶賛されていた話題の本。 鹿児島県の知覧町には戦時中、陸軍の特攻基地である「知覧航空基地」が存在していました。しかしこの特攻基地は九州「唯一」でも、「最大」でもありませんでした。そんな場所はなぜ「特攻の聖地」となり、多くの観光客を集めるようになったのか。読み...
様々な新聞の書評でも絶賛されていた話題の本。 鹿児島県の知覧町には戦時中、陸軍の特攻基地である「知覧航空基地」が存在していました。しかしこの特攻基地は九州「唯一」でも、「最大」でもありませんでした。そんな場所はなぜ「特攻の聖地」となり、多くの観光客を集めるようになったのか。読み終えた時、サブタイトルの「特攻の記憶はいかに創られてきたか」について深く納得を覚えます。ハードカバーで400pもある本なので読むのはなかなか大変だったけど、とても興味深かったです。 特に知覧の歴史についてタイトルにまとめた第一部の「『戦跡としての知覧』の成立」、九州の他の特攻基地を知覧と比較した第二部の「複数の『知覧』」は「歴史は『そこにあるもの』ではなく、後世の人たちの様々な思惑によって『再構成される』ものなのだな」ということを感じさせられる内容でした。あと第三部「『知覧』イメージのメディア文化史」では第10章「記憶の継承から遺志の継承へ 知覧巡礼の活入れ効果に着目して」が印象に残りました。この章では最近知覧は「活入れ」つまりは自己啓発に使われる例があることを考察されています。関連書籍も色々出ているそうな。
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