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白鯨(下) 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2015/06/01 |
JAN | 9784041031964 |
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白鯨(下)
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商品レビュー
2.9
9件のお客様レビュー
白鯨 #読了 いやー、、 壮絶だった。 物語も、文量も、 舐めてた。人間1人で白鯨読むには覚悟いるかも 物語としての白鯨も知ったけど、それ以上に鯨を知った気がする
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冗長さが全体のクオリティを下げているような気がするが,書記を疑わせるような記述は現代にも繋がっていると思う。
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大好きな歴史漫画『風雲児たち』にて、漂流していたジョン万次郎一行を救出した捕鯨船のことをふと思い出した。作者のみなもと太郎氏曰く、欧米のクジラ漁は燃料に使われる鯨油(げいゆ)確保のためだけで、日本のような肉目的ではなかったという。 今ではその史実を棚上げ、わが国の捕鯨を批判する傍...
大好きな歴史漫画『風雲児たち』にて、漂流していたジョン万次郎一行を救出した捕鯨船のことをふと思い出した。作者のみなもと太郎氏曰く、欧米のクジラ漁は燃料に使われる鯨油(げいゆ)確保のためだけで、日本のような肉目的ではなかったという。 今ではその史実を棚上げ、わが国の捕鯨を批判する傍らで本書を米文学の名著だともてはやす。こればかりはアメリカという国がよく分からん…笑 まぁ何だかんだ言って夏っぽい作品だし、同名のジェットコースターがあるくらいスペクタクルっぽいし…ということで、世間の夏休みに便乗して自分も航海に出た。 主人公イシュメールが、宿屋が満室だったため先客で銛手(もりうち)のクィークェグと相部屋&添い寝することになるという何ともマニアックな始まり方。それもさることながら、クィークェグが未開の民族の出であり捕鯨船の乗組員という設定が刊行当時(1851年)にしては斬新すぎる気がして、著者はどうした弾みでそれを考えたのか至極気になった。乗組員でもあった著者の経験に基づいている…とでも言うのだろうか? 「鯨捕りには威厳がない?俺たちの職業の威厳は神そのものが証明されるところだ」 彼らが乗船する捕鯨船ピークォド号の乗組員らは皆個性的で、人種もバラバラ。見方によっては人種の垣根をも越え、白鯨"モービィ・ディック"を狩るという目標に一丸となっているようにも捉えられる。厳密には"モービィ・ディック"に片足を奪われたエイハブ船長の、個人的恨みにより一丸と「させられている」わけだが… イシュメールの語りの中には逸話や詩、海洋学チックな講義が多数導入されており、非常に読み辛かった。(ある読書ブログには「なかなか読破できないことで有名」と書かれている…) 結局モービィちゃんを追って世界中をまわっているのだと思えば、幾分か気持ちが楽になる笑 3日にわたる最終決戦も海戦さながらの迫力だったし、何だかんだでそこは「海洋冒険巨編」だと言える。 ちょこっと身近な歴史に触れられたのも収穫だった。年代的に日本の開国前だが、米捕鯨船は日本近海まで来ていたらしい。(作中でも「北海道(マツマイ)」等の地名が見受けられる) 領海の概念はなかったのか怪しいところだが、そのおかげでジョン万次郎らを見つけやすかったのかも。 約8割が蘊蓄なのに名著と呼ばれる理由はよく分からんが、一般人が見ることのない光景を描き切ったところにあるのかもしれない。体内から取れるわずかな鯨油のために命を賭す過酷な現場を読者に知って欲しかったのだろうか。 (他の出版社は知らないが)あとがきも付いていない言葉の海にいては知る由もない。
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