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千利休とその妻たち
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 主婦の友社 |
発売年月日 | 1980/03/01 |
JAN | 9784079084611 |
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千利休とその妻たち
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商品レビュー
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4件のお客様レビュー
戦国時代の時代劇などを見ると、いつもそっといるようで、存在感ありありに主人公の隣に座っていたりするお坊さんみたいな人、って印象の利休。茶道を通じた心のあり方、そこに何かを見つけようとする武人達がたくさんいたこと、興味深かった。 史実からそれぞれの気持ちを想像して物語を作ってい...
戦国時代の時代劇などを見ると、いつもそっといるようで、存在感ありありに主人公の隣に座っていたりするお坊さんみたいな人、って印象の利休。茶道を通じた心のあり方、そこに何かを見つけようとする武人達がたくさんいたこと、興味深かった。 史実からそれぞれの気持ちを想像して物語を作っていくのってワクワクするだろうな。 リキの美しさが匂うようで、画像がなくても憧れてしまう。 主人公利休の心情メインでありつつ、一人称が他の人にあちこちするので、その点がちょっと気になるように思えたが、飽きずに読めた。 それにしても、どんな話を読んでも秀吉ってムカつくなぁ。
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千利休の妻に注目したのは、クリスチャンで女性作家の三浦綾子ならではか。一人目の気難しい妻に対する利休の心情は上手く描かれていると思った。二人目のクリスチャンの妻はちょっと出来すぎな感じがした。茶道が聖餐などのキリスト教の影響を受けているという話はあり、クリスチャンで茶道に興味を持...
千利休の妻に注目したのは、クリスチャンで女性作家の三浦綾子ならではか。一人目の気難しい妻に対する利休の心情は上手く描かれていると思った。二人目のクリスチャンの妻はちょっと出来すぎな感じがした。茶道が聖餐などのキリスト教の影響を受けているという話はあり、クリスチャンで茶道に興味を持つ人も多いが、自分はこれまであまり興味はなかった。食や道具に興味が薄いため。だが、本書を読んで、茶道に興味が湧いた。茶人は歩き方まで気を配るとか、あまりに鋭すぎるより丸みがある方が和らぎがあってよいとか、茶道は所詮は茶を掻き回して飲むだけのものとか、亭主と客つまり人と人が向き合うというのはただ事ではないとか、そういった茶道の精神に。本書を読んで、日々の所作や仕事への向き合いにも多少影響を受けた気がする。そういう意味で良い本だと思う。三浦綾子を読んだのは久しぶり。連載小説だったからか、これが綾子節なのか、以前の出来事の説明がちょっと口説い気はした。
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マンガ『へうげもの』を読んでいたので、その関連で千利休に興味を持った。 正月に実家に帰って暇なんで本棚にあったのを拝借。 『へうげもの』での千利休はでかいし、怪物、黒幕として描かれている。 背も異様にでかい。 こちらでは、純粋に茶の道に精進しつつ、武家への反発を抱きながらも、...
マンガ『へうげもの』を読んでいたので、その関連で千利休に興味を持った。 正月に実家に帰って暇なんで本棚にあったのを拝借。 『へうげもの』での千利休はでかいし、怪物、黒幕として描かれている。 背も異様にでかい。 こちらでは、純粋に茶の道に精進しつつ、武家への反発を抱きながらも、茶頭として政界に影響力を持っていく姿が描かれている。 タイトルにあるように、主人公は彼の妻でもある。妻たちとあるように、1人ではない。2人出てくる。 1人目のお稲は武家出身で、武士でない利休を蔑んでいる。 一方、2人目のおりきは、利休と一心同体とも言えるほど、価値観、感性において利休と近い。そんでもってキレイで頭がよく、気遣いもバッチリ、ととにかく出来過ぎている。 後半は、そんな おりき の内助の功が主となっている。 おりき は、史実かどうかは分からないけれど、キリシタンになり、利休もおりきと共に礼拝所を訪れる。ミサの儀式の最後の晩餐を模した所作にインスピレーションを得て、茶の作法にも取り入れたというような部分もある。 お茶のことはよく分からないが、カトリックのミサには子供の頃、毎週通わされていたので、私もどんなものかよく分かる。なるほど、あり得なくはないのだろうと思う。 まあ、そんな個人的な体験とシンクロさせながら読んでいたわけだ。 利休切腹に関しては、やっぱり謎が多いなぁ。
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