- 中古
- 書籍
- 新書
武士道と日本人の心 図説 実話で読み解く! 青春新書INTELLIGENCE
定価 ¥1,221
220円 定価より1,001円(81%)おトク
獲得ポイント2P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 青春出版社 |
発売年月日 | 2015/06/01 |
JAN | 9784413044561 |
- 書籍
- 新書
武士道と日本人の心
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
武士道と日本人の心
¥220
在庫なし
商品レビュー
3
1件のお客様レビュー
・武士道は語句の意味で言えば戦う騎士の道、すなわち戦士がその職業や日常生活において守るべき道を意味する。ひと言でいえば「戦士の掟」、つまり戦士階級におけるノブレス・オブリージュ(高貴な身分に伴う義務)のこと。騎士道精神は身分の異なる者には発露されず、武士道精神は弱者に対して向けら...
・武士道は語句の意味で言えば戦う騎士の道、すなわち戦士がその職業や日常生活において守るべき道を意味する。ひと言でいえば「戦士の掟」、つまり戦士階級におけるノブレス・オブリージュ(高貴な身分に伴う義務)のこと。騎士道精神は身分の異なる者には発露されず、武士道精神は弱者に対して向けられた。つまり、「高貴な身分の者」、支配階級や社会的リーダーは、義務、公共の利益のための責任や自覚を求められた。 ・孔子の言葉をただ知識として知っている人は「論語読みの論語知らず」と嘲笑された。武士道では、知識は得ることが目的なのではなく、あくまでも知恵に至るための手段であり、人生で実際に応用されて初めて活きるものだとされた。学問の専門家はたんなる機械のようなものであり、武士道はそのような知識の習得の仕方を軽視した。その中にあって、武士たちに強い影響を与えたのが中国・明の儒者・王陽明による「知行合一(知ることと行動することは同じもの)」という考え方。 ・真に勇敢な人は常に平静である。たとえ戦いの最中にあっても、決して狼狽せず、常に冷静な心を保つ。差し迫る危険の中にあって死に直面して歌を口ずさむことができる。そのような者こそが、真に偉大な人物なのである。これを余裕という。 ・武士の教育への考えとは、思慮や知識、弁舌などの技術的な教育は、武士の中でそこまで比重が置かれていなかった。武士に不可欠な7つの徳目(義・勇・仁・礼・信・名誉・忠義)は武士としてあるべき人格を形成するために重要視された。知識よりも重んじられた「叡智」とは、物事の真理や真実性を捉えることができる深い知恵、知性。 ・武士道は日本人にとって大きな長所をもたらした一方で大きな欠点や短所をももたらしている。新渡戸稲造が語った日本人の欠点の一つに、深遠な哲学を有していないという国民性がある。武士道のせいで形而上学(=世界の根本的な成り立ちに思いを馳せ、物や人間の存在理由や意味などを思考することで究めていく学問)の訓練がおろそかにされたのである。武士道では実践的ではない知識を得るための学問を軽視したため、哲学という学問が育つ土壌が発達しなかったのだ。また、武士道における名誉という感覚が、日本人の思考性を奪い、感情的で荒々しい性格をもたらした。 ・「武士道はまとまった教養も守るべき公式もないから、朝の風の訪れに桜の花びらが散るように、その姿を消してしまってもかまわない」と述べつつ、「しかしながら、完全に絶滅することが武士道の運命ではありえない」と、武士道の精神が地上から滅びることはないと断言した。「武士道は、独立した倫理の掟としては消えるかもしれない。しかし、その力はこの地上から滅び去ることはないだろう。武人の勇気や名誉の教訓は、破壊されるかもしれない。しかし、その光と栄誉はその廃墟を越えて長く生き延びるだろう。その象徴とする花(=桜)のように、四方からの風に散ったあともなお、人生を豊かにするその香りで、人類を祝福するだろう。」 ・新渡戸は武士道の精神を賞賛しながらも、一方で武士道が滅びつつあることを認識していた。しかし、武士道は不死鳥のように蘇って日本人の美徳として生き続けると主張した。東日本大震災の際、日本人の誉れ高き行動が世界中から賞賛を浴びた。逆境に立ち向かう不撓不屈の精神、献身的な行動ー現代日本人の根底には、武士道の精神が確かに息づいている。
Posted by