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泰平ヨンの未来学会議 改訳版 ハヤカワ文庫SF
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泰平ヨンの未来学会議 改訳版 ハヤカワ文庫SF

スタニスワフ・レム(著者), 深見弾(訳者), 大野典宏(訳者)

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泰平ヨンの未来学会議 改訳版 ハヤカワ文庫SF

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2015/05/01
JAN 9784150120092

泰平ヨンの未来学会議 改訳版

¥550

商品レビュー

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2020/11/02

自分史上いちばんエグいディストピアものだった。ドラッグで万能の理想郷に魅せられている間に、現実は地獄のように、自分の体がオリジナルじゃなくなっている恐怖。 映画『コングレス未来学会議』を先に観たんだけど、そのときは刹那的に世界や人間が変容していくことに対しびっくりするほど泣いた。...

自分史上いちばんエグいディストピアものだった。ドラッグで万能の理想郷に魅せられている間に、現実は地獄のように、自分の体がオリジナルじゃなくなっている恐怖。 映画『コングレス未来学会議』を先に観たんだけど、そのときは刹那的に世界や人間が変容していくことに対しびっくりするほど泣いた。ただ本作には泣く要素はなく、ブラックなユーモアの効いたSFだった。造語が沢山出てくるが、これらを意味の通るしっくりくる日本語に訳すのはとんでもなく骨の折れる仕事だったと思います。薬の名前とか、ドラえもんの道具みたいで秀逸だった。

Posted by ブクログ

2017/01/22

スタニスワフ・レムの泰平ヨンシリーズ。以前読んだ「泰平ヨンの航星日記」がとてつもないユーモアと深い洞察に富んでいたので、同シリーズのこちらを購入。 またしてもタラントガ教授の甘い言葉に誘われたヨンは、地球の人口問題の解決を目的に開催される国際未来学会議に出席するため、単身コスタ...

スタニスワフ・レムの泰平ヨンシリーズ。以前読んだ「泰平ヨンの航星日記」がとてつもないユーモアと深い洞察に富んでいたので、同シリーズのこちらを購入。 またしてもタラントガ教授の甘い言葉に誘われたヨンは、地球の人口問題の解決を目的に開催される国際未来学会議に出席するため、単身コスタリカを訪れる。ところが、会議の最中にテロが勃発。避難するヨンや他の出席者たちであったが… いいオチです。というか、まさかここまできて、このオチがくるとは思わなかった笑 それまではレムの手がけるドラッグ社会の神秘と脅威が縦横無尽に飛び交っていたためか、もはや注意が逸らされてしまいましたよ。して、物語の中心となるそのドラッグ社会。いや十分おもしろいのですが、これがなんともブラックに富みすぎていて、食傷気味のきらいがあることは否定できません(ヨンシリーズ自体、そんなもんかもしれませんが)笑 ディストピアをドラッグで塗りたくったユートピアというこの構造自体は、すこし見方を変えると、まったく絵空事とはいいきれない気がするのですねえ。 さてこの作品、どうやら「コングレス未来学会議」のタイトルで映画化されているようですね。こんな奔放な内容をどうやった映画にするのか…すごい観てみたい。

Posted by ブクログ

2016/11/18

p.189 「何事にたいしてももはや自然な反応をするものなどだれもいないのだー化学薬品の作用で学習し、人を愛し、反乱を起こし、ものを忘れるのだー薬物で操作された感覚と自然のそれとの間には違いがなくなっている。」 レムのSFを読んだのは、ソラリス以来かな?相変わらず一文一文奇妙な...

p.189 「何事にたいしてももはや自然な反応をするものなどだれもいないのだー化学薬品の作用で学習し、人を愛し、反乱を起こし、ものを忘れるのだー薬物で操作された感覚と自然のそれとの間には違いがなくなっている。」 レムのSFを読んだのは、ソラリス以来かな?相変わらず一文一文奇妙な文章だらけなのに伏線が回収されなくずっと話が続いていく感じで捉えどころがない。でもとんでもない未来への想像力、予想もつかない展開、そしてちらりと見える社会問題への皮肉など読んでいて楽しい。 薬品がドラえもんの道具みたいで面白かった。 一層剥がれるたびに残酷な現実が、という瞬間が恐怖。

Posted by ブクログ

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