時を紡ぐ少女 創元SF文庫

ジェニファー・アルビン(著者), 杉田七重(訳者)

• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 2015/05/01
• JAN: 9784488755010

商品レビュー

2017/11/08

高度に管理されたディストピアで、稀有な才能を持つ少女が…という感じのストーリー。
うっかり手に取ったら、3部作の1巻だった！
しばらく寝かしておきます。

2015/06/23

タイトルと設定に惚れて店頭で立ち読みからの購入。
どう収束するのかと思っていたら、なんと三部作の一作目だった模様。

刺繍娘が刺繍を施すことで存続している世界、アラスが舞台。
この刺繍娘、すごいことをしているので世界に数人かと思いきや、かなりの人数が存在しており、定期的に試験で選ばれた才能ある少女達から構成されている。
また、特権階級的な扱いで、きらびやかな暮らしが約束されているかのように描かれている。

女性が主人公のSFは珍しい気がするし、特に本作は女性の心理がよく描かれていると思う。気分の上下が激しかったり、切り替えが早かったりするところなど。

次回が楽しみな作品なのは間違いない。

2015/05/30

続きを早く(*´д`)ﾊｧﾊｧ
管理された社会、食料も配給制（生協がある）、女の子は男の子と分けて育てられる。不純異性交遊禁止！　職業も適性検査によって希望も出すが、基本的に政府に決められる。
ただ、ごちそうは食べられないし、おなかいっぱいも食べられないけどそのかわりぎりぎり飢え死にすることはないし、病気になったら苦しまずに消えられるから介護もない。
その完璧な世界を作っているのは、塔に集められた『刺繍娘』と呼ばれる清らかな処女たち。
物語は主人公がその才能を暴露してしまったというところから始まる。
誰もが憧れる特別な存在『刺繍娘』、なのに主人公アデリスの両親は彼女をそうさせないためにそれを隠すための特訓を彼女に施し、命がけで守ってきたにも関わらず。
そして愛娘がその運命から逃げおおせたと喜ぶ二人にアデリスが真実を言えないでいるうちに、政府から迎えがきてしまう。
当然ながら二人が娘を差し出すはずもなく、アデリスとその幼い妹を連れて脱出をはかるもののあっさりつかまってしまう。
大きな代償を支払わされ、塔へ連れ去られるアデリス。
独房に閉じ込められたり、特別待遇の個室を最初から与えられたりとアデリスの待遇は異例だらけ、彼女は嫉妬と疑惑の渦中に放り込まれ、彼らの手中におさめられている妹を守るために政府の刺繍娘として働くことに。
YA小説にふさわしいどきどきはらはらの冒険譚。
女子社会の放り込まれ、お化粧やドレスを着せてもらい「これがわたし…」（アデリスには状況的にそんな余裕はないけど）に変身とか、いじわるなお局さまと対決したり、かっこいい男の子と胸きゅんシーンがあったりと、おいしいシーンがぎゅうぎゅう詰め込まれてます。
１巻は新たな出発でしめられていて、続刊が待たれます。
早く読みたい～