- 中古
- 書籍
- 書籍
- 1220-01-08
赤い草 ボリス・ヴィアン全集5
定価 ¥1,540
715円 定価より825円(53%)おトク
獲得ポイント6P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 1978/10/31 |
| JAN | 9784152002556 |
- 書籍
- 書籍
赤い草
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
値下げ前価格について
本価格は現中古販売価格の「値下げ前価格」となります。
直近約1か月間、値下げ前価格での販売実績があるものだけ表示しております。
赤い草
¥715
在庫なし
商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
ボリス・ヴィアンの作品といへば、『うたかたの日々』『北京の秋』あたりがお薦めで、あとは陰鬱ながら『心臓抜き』といつたところがまづ浮かぶのであります。 それらは存在感の薄い主人公が、現実と非現実の境界が不確定な世界で彷徨ひ、読者は感情移入しづらく言葉遊びの中で心地良く翻弄されるとい...
ボリス・ヴィアンの作品といへば、『うたかたの日々』『北京の秋』あたりがお薦めで、あとは陰鬱ながら『心臓抜き』といつたところがまづ浮かぶのであります。 それらは存在感の薄い主人公が、現実と非現実の境界が不確定な世界で彷徨ひ、読者は感情移入しづらく言葉遊びの中で心地良く翻弄されるといつた作品群と申せませうか。 『赤い草』も一応ストオリイらしきものはあります。しかし一般的な支持を得さうな浪漫的な話ではありません。 主人公たちが記憶除去機なるものを開発するにあたり、まづはその記憶をどんどん遡つてゆくのでありますが、それにつれて彼らは死に向つてまつしぐら。流線型で終末へ吸ひ込まれてゆくのでした。記憶除去機の周囲にはタイトルとなつた赤い草が生えてゐます。これは意味があるのか、何の寓意もないのかよくわかりませんが、多分深く考へなくてもよいのでせう。 主人公ウルフにはリールといふ妻が、相棒技師であるサファイヤ・ラズーリにはフォルアヴリル(四月馬鹿と訳される)なる恋人がゐます。しかし最後には彼女たちは男どもを捨てて(男たちは死ぬことで完全な存在となると考へてゐた)、リールとフォルアヴリルの二人で旅に出るところで小説は終つてゐます。 セナター・デュポンといふ言葉を話す犬や、そのセナターが好むウアピティなる謎の生物とか、まことに気になります。しかし、作中には一切詳しい説明がないので、どうしてこんな犬がゐるのか、ウアピティとはいつたい何か、さつぱりわかりません。安部公房の「ユープケッチャ」も魅力的ですが、こちらはまだ説明があるだけイメエヂしやすい。しかしヴィアンはおかまひ無しです。その解釈は読者に丸投げなのです。いや、解釈して貰ふつもりすらないのかも知れません。自由だ。 もしこれからヴィアンの作品を読まうとする人がゐるなら、あまり本作は正統派ではありません。『うたかたの日々』(『日々の泡』の邦題もあり)をまづ読んで、この世界が肌に合はないと感じたら、本作は手に取らない方が良いでせう。寂しいけど。 http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-521.html
Posted by 
