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中世イスラムの図書館と西洋 古代の知を回帰させ,文字と書物の帝国を築き西洋を覚醒させた人々
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 近代文藝社 |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784823109133 |
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中世イスラムの図書館と西洋
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中世イスラムの図書館と西洋
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西洋とイスラム圏、学問と文化における激動の変遷があります。 古代ギリシアには優れた知識がありましたが、キリスト教が誕生することで西洋は野蛮に支配されることになります。 そのギリシアの知をサルベージしたのがイスラム圏であり、学問を奨励するイスラムはそこから新たな科学技術を生み出して...
西洋とイスラム圏、学問と文化における激動の変遷があります。 古代ギリシアには優れた知識がありましたが、キリスト教が誕生することで西洋は野蛮に支配されることになります。 そのギリシアの知をサルベージしたのがイスラム圏であり、学問を奨励するイスラムはそこから新たな科学技術を生み出していきました。 西洋には無いに等しい図書館も、イスラム圏には大量に当然のものとして設置されていました。 西洋文化を華々しいものと捉えることの多い現代日本人にとっては、衝撃の歴史ではないでしょうか。 内容としては、図書館の歴史というよりも学問・文化全体の歴史が綴られた一冊です。
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図書・図書館史授業用。 イスラム圏の図書館史は触れたいけど資料が少ないんだよなあ・・・と思っていたところだったので、渡りに船のありがたい本。 イスラムにおける図書館的な存在について、図書について、文化について、それが西洋の近代に与えた影響等、資料に基づく事実や既に言われているこ...
図書・図書館史授業用。 イスラム圏の図書館史は触れたいけど資料が少ないんだよなあ・・・と思っていたところだったので、渡りに船のありがたい本。 イスラムにおける図書館的な存在について、図書について、文化について、それが西洋の近代に与えた影響等、資料に基づく事実や既に言われていることの整理等はすばらしくなされていて、事実確認等の上で参考になる。 一方で、著者自身の解釈・主観が入る部分についてはイスラムびいきがすぎるので、三歩くらい距離を置いて読みたい。 キリスト教の普及が西洋図書館を衰退させたような記述も、それは無理筋だろう、というところ(図書館の衰退に積極的に歯止めをかけなかった一因とは言えるだろうが、順序としてはそもそもキリスト教のローマにおける積極的な採用自体、もうローマが最盛時の大勢を維持できないくらい衰退していることがあったわけで・・・とか)。 キリスト教/イスラム教という何を信仰しているかの問題というよりは、単に今勢いがある勢力と衰亡期の勢力の差、と捉えるべき事柄について、イスラム教徒を過度に持ち上げている印象はある。 世間の知見が西洋身びいきすぎるからこの本はイスラムびいきで中立を、ということなのかもしれないけど。 それはそれとして、事実確認等にはとても参考になるので授業の種本として良い。 以下、参考メモ。 ・p.77 中世アラブにおける本の入手方法 ・p.95~ アッバース朝~ブワイフ朝時における図書館の利用像。基本的に館内で資料を閲覧し写本をその場で作る、というのが利用イメージ ・公共的図書館・・・私人が財産を喜捨(ワクフ)することで開かれた図書館にしてしまう +そのほかに知恵の館などがある ・p.97 ワクフされた本は目録を作成する ・11C~ モスクに図書館が併設され出す ・教義にそぐわないものの排斥へ? ・自由な学問の停滞? ・ただ、これもそもそも社会が絶頂期を過ぎたという気も・・・ ・その後、モンゴルの侵攻(ただしモンゴル支配下でも知的営為はある) ・p.115 ファティマ朝の図書館の話。具体的な数字有り ・11Cはカイロ>バグダッド ・サラディン(スンニ派)が入ってきてファティマ朝(シーア派)の図書館資料は全部散逸 ・イベイア半島・・・高い識字率/ただしアラビア語 ・ラテン語を誰も書けない?(って同時代のキリスト教圏だって誰も書けないわな) ・中世コルドバ・・・70の図書館/うち1つ、カリフ図書館には40万の本(CF:同時期の西洋修道院図書館では最大でも400冊程度)
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中世イスラム時代に人類の知恵の結晶である書籍がどのように扱われていたかを詳細に記述してあります。 またそのイスラムが保有していた知恵がいかにして ルネサンス期の西洋に還元されていったのかも理解できます 近代西洋が形成される歴史の流れを図書館という切り口から知ることができます
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