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彼らの奇蹟 傑作スポーツアンソロジー 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784101070131 |
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彼らの奇蹟
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
(2015/6/25) 読み始めていきなり驚いた。 古文が出てきた。 ラグビーのライターでもある玉木さんのスポーツ本を読んでいるつもりがいきなり吉田兼好だ。 なんだこれはと目次を見て気がついた。 これは日本のスポーツにまつわる文章を集めたものだったのだ。 三島由紀夫のボディビル、...
(2015/6/25) 読み始めていきなり驚いた。 古文が出てきた。 ラグビーのライターでもある玉木さんのスポーツ本を読んでいるつもりがいきなり吉田兼好だ。 なんだこれはと目次を見て気がついた。 これは日本のスポーツにまつわる文章を集めたものだったのだ。 三島由紀夫のボディビル、慎太郎の死と隣り合わせのヨット、 24歳で亡くなった800メートル女子銀メダリスト人見絹枝(虫明亜呂無)、 東京オリンピックの感動、東洋の魔女、円谷幸吉はなぜ自死を選んだか(沢木耕太郎)、 なぜかピラニア(開高健)、幻のモスクワオリンピックボート代表(山際淳司)、 そして村上春樹。彼はランナーだ。彼の言っていることが自分の体験と通じるのはなんだか嬉しい。 そしてようやく出てくるラグビー。神鋼三洋戦。神鋼3連覇のロスタイムの逆転。 ・・・と思ったら、薬師寺(?)が主役。平尾二世と呼ばれながら、同志社、神鋼のラグビーに合わず、 消えていった選手。いや、あわなかったのではなく、関西弁が喋れなかっただけかも、、彼は東北人(玉木正之=編者) そしてサッカー。瞬時の判断の妙。ラグビーのほうが上だと思いつつ。 最後はゴルフ。佐藤信人。イップスというスランプから抜け出すには、、 スポーツは楽しい。 自分もそこに関わることが出来るようになったのは楽しい。 走り終わった後の解放感。快感。 願わくば、走っている最中にそれが感じられたらどんなに幸せだろう。 まだまだ鍛錬は続く。 それでいい。 あとがきにもあったが、「死」に関わるエピソードのなんと多いことよ。 生きるぎりぎりのところで頑張る彼らには死が隣り合わせということか。 しかしそれは恐怖ではない。むしろ栄誉だ。 競馬 吉田兼好 五月五日賀茂のくらべ馬 蹴鞠 澁澤龍彦 空飛ぶ大納言 弓道 E・ヘリゲル 日本の弓術(抄) スポーツ 小林秀雄 スポーツ スポーツ 三島由紀夫 実感的スポーツ論 ヨット 石原慎太郎 死のヨット・レース脱出記 女性スポーツ 虫明亜呂無 大理石の碑 オリンピック 大江健三郎 七万三千人の《子供の時間》 オリンピック 杉本苑子 あすへの祈念 五輪バレー 有吉佐和子 魔女は勝った 登山 佐瀬稔 グランド・ジョラス北壁の生と死――森田勝 マラソン 沢木耕太郎 長距離ランナーの遺書 釣り 開高健 死はわが職業 ボート 山際淳司 たった一人のオリンピック マラソン 村上春樹 僕は小説を書く方法の多くを、道路を毎朝走ることから学んできた ラグビー 玉木正之 彼らの楕円球 サッカー 後藤健生 電脳社会とサッカーの未来――二十一世紀に、サッカーはどうなる? サッカー 宇都宮徹壱 死者を巡る物語 ゴルフ 中村計 普通の天才 解説 玉木正之 底本一覧
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19編のスポーツに関する作品を集めたアンソロジー。 とても面白いものもあれば、そうでもないものもある。
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スポーツを考える興味深い19編のアンソロジー。著者が共通した深層テーマとして「死」があることに後で気づいたとの指摘は、逆説的だが、スポーツの深さを感じさせられた。 ドイツ人が取り組んだ弓術の禅問答に似た世界(ヘルゲル)、万能のスーパーレディ人見絹代の短い人生、(虫明亜呂無)東京五...
スポーツを考える興味深い19編のアンソロジー。著者が共通した深層テーマとして「死」があることに後で気づいたとの指摘は、逆説的だが、スポーツの深さを感じさせられた。 ドイツ人が取り組んだ弓術の禅問答に似た世界(ヘルゲル)、万能のスーパーレディ人見絹代の短い人生、(虫明亜呂無)東京五輪の開会式からの学徒動員への連想(杉本苑子)、魔女の優勝に日本女性の美しさを見る(有吉佐和子)、円谷幸吉の悲しい人生(沢木耕太郎)、たった一人で始め、ボートでモスクワ五輪代表までなった奇跡の男・津田真男(山際淳司)、91年の神製対三洋のラグビー奇跡の逆転(玉木正之)、プロゴルファーで9回優勝した平凡人・佐藤信人(中村計)などが感動的な名編。その中で、平安時代の蹴鞠の天才・藤原成道の奇矯さを記した空飛ぶ大納言(澁澤龍彦)は実に愉しかった! また後藤健生の文の中の「20世紀のスタディアムは、重厚長大の社会システムにふさわしく収容人数の巨大さを競っていたが、21世紀は大きくはなくても、むしろ快適なスタジアムが必要」との言葉は、予言だったかのよう。
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