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晴れ女の耳
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784041029565 |
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晴れ女の耳
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商品レビュー
3.3
12件のお客様レビュー
東直子さんの怪奇幻想小説ですね。 歌人の東直子さんの小説ですが、はしがき、あとがきが無いので何とも言えませんが、民話風の『世にも奇妙な物語』のような印象を持ちました。 短編が7話。 目次 イボの神様 ことほぎの家 赤べべ 晴れ女の耳 先生の瞳 サト...
東直子さんの怪奇幻想小説ですね。 歌人の東直子さんの小説ですが、はしがき、あとがきが無いので何とも言えませんが、民話風の『世にも奇妙な物語』のような印象を持ちました。 短編が7話。 目次 イボの神様 ことほぎの家 赤べべ 晴れ女の耳 先生の瞳 サトシおらんか あやっぺのために 民話風の作品ですが、時代は現代です。いずれも語り風に物語が進んでいきます。かなり殺伐としたシーンもありますが、そこは語り口で重くならないように、さりげなく淡々と語らせています。恐怖小説ではありませんね。どちらかと言うと民話から(おそらく)主題を取って、人の生きざまの愛別離苦の過程に、妖怪じみた境地に陥った人間模様を描いているように思えます(中には本当に妖怪が出てきます)。 歌人ですから、文章にも心地よいリズムがあります。 東直子さんが民話に造詣があるとは知りませんでした。あとがきとか解説が有れば、その辺りがわかるのですが?私は民話が好きですから嬉しいですね。 (この本は、メメさんの本棚登録で知りました。メメさんは、文庫を読まれたようですが、図書館に単行本が有りましたので、こちらを読みました。もしかしたら、文庫は加筆訂正があって少し内容が異なるかも知れませんが、おおむね同じだと思います。メメさん、ありがとうございました。面白い、そしていくぶん悲しいお話しでした。)
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「イボの神様」「ことほぎの家」「赤べべ」「晴れ女の耳」 「先生の瞳」「サトシおらんか」「あやっぺのために」 これら7篇が収録された怪談短編集。 怪談と言ってもおどろおどろしい怖さではなく、昔話を彷彿させる様などこか懐かしさを感じる不思議な短編集です。 所々にユーモアも交...
「イボの神様」「ことほぎの家」「赤べべ」「晴れ女の耳」 「先生の瞳」「サトシおらんか」「あやっぺのために」 これら7篇が収録された怪談短編集。 怪談と言ってもおどろおどろしい怖さではなく、昔話を彷彿させる様などこか懐かしさを感じる不思議な短編集です。 所々にユーモアも交えてあり怖い話が苦手な方でもさらっと読めると思います。 現代版日本昔話の様な印象で読んでいる間、不思議な空間に入り込んだ様な感覚になりました。
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※このレビューにはネタバレを含みます
和歌山県紀州の深い森を舞台にした短編集。 何れも日本に古来から伝わる言い伝えや昔話のような物語で、読んでいて少し背筋がヒヤリとなりながらも懐かしい気持ちになったり切なくなったり。 特に『イボの神様』は私も小さい頃似た体験をした気がする。 「イボ神様はどこでも聞いてはるからな。気ぃつけるんやで。信じへんかったら、効かへんからな」 少女が神様に必死で祈る姿が微笑ましい。 信じる者は救われる…はず。 そして表題作の晴れ女が実際身近にいたらとても助かるだろう。 私の耳がキヌさんの寝床に合うといいけれど…。 短編それぞれに「おばあさん」が出て来て物語の摩訶不思議な雰囲気を盛り上げていく。 作者の東さんのお父さんのご実家が和歌山にあり、幼い頃遊びに行っていたらしい。 東さんもお祖母さんからこんな昔話を聴いたのかもしれない。 幼かった頃、ふと感じた心細さを思い出させてくれた短編集だった。
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