ぼっちーズ メディアワークス文庫

入間人間(著者)

• 販売会社／発売会社: KADOKAWA
• 発売年月日: 2015/04/01
• JAN: 9784048693387

商品レビュー

2021/04/29

語り手の名前が伏せられていたり、文章が思ってもみない方向に飛んでいくので集中していないと読み辛いです。でもそれがとても良い味でした。
ぼっちーズの関係性。面白いなぁと思いました。
友達ってなんだろう。

2019/01/18

｢いつか君との電気ロケット｣
友達のいない僕の秘密基地。
天然なのか意図的なのか分からないが、本人を前にしてあそこまで言い切った彼女はある意味すごいな…。
友達とは、と聞かれたらそれは凄くむずかしいものだな。

｢朝と夜のオセロ｣
講義棟前のベンチで。
毎夜オセロを持ち歩き相手を探していたというのも、中々に奇怪に感じるがそれにより二人が出会えたなら良かったのだろうか。
それにしても、彼の必死さは友達に対する思いよりも恋人に会えない人の様にも見受けられたな。

｢不正恋愛譚｣
メールから始まった関係。
顔が見えないからこそ親しみやすく色んな話が出来て、尚且つ相手の容姿を妄想する楽しみもあるだろうから普通に出会うより二倍楽しみがあるのかもしれないな。
危険な事なんてそう簡単にないけれど、流石に夜中にあんな場所に行くのであればそれ相応の物は持つべきだったろうな。

｢逆フライング｣
かまって欲しくて。
自分から友達と呼べる人間が居たとしても、相手も同じ様に思っているかは分からないし一生本当かは分からないだろうな。
ただ彼の場合は彼自身相手の事をそう思っている訳でなさそうだったから、お互い思っているレベルが同じくらいだったのではないだろうか。

｢清き湖底に住み着く者たち｣
一人だけの友達から。
何気なく一緒に居ることが出来る時点で、最初からこの二人の波長は何処かしら合っていて後一歩が足りてなかっただけなんだろうな。
偶然にしてはやけに皆の存在が近しいと思っていたら、そんな結末だったとは予想外だった。

｢いつかの君と電気ロケット｣
時明かされた鶴の言葉。
当時から今まで大切に保管されていた事にも驚くが、誰も今まで気付かなかった事が時を経て解明されてしまった事にも驚いた。
それに対する両者の反応も、当時とは違うだろうが何処か初々しくていいものだった。

2015/04/13

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　空を自由に飛びたいわけじゃない。僕が望むのは、普通の人のまわりに、当たり前にあるべきもの。漢字二文字で、世界の在り方を大きく変えてしまうもの。
　友達。
　僕はそれが、欲しい。
　僕は独りぼっちだ。僕は祈る。どうか届け。奇跡よ、降臨せよ。すべてはあの忌まわしき楽園、秘密基地から抜け出す為に。