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伝染ル ピンキー文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2015/04/24 |
JAN | 9784086601436 |
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伝染ル
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壮絶な事故現場を目撃してしまった美波。彼女はその日から、甘くすえたような匂いと共に見知らぬ男性の霊が付きまとうようになってしまった。不気味な幽霊に恐怖心に支配される美波。しかし、その幽霊が何か伝えたがっていることに気づき……。 *** 携帯小説ホラーでは珍しい(と思われる)ホ...
壮絶な事故現場を目撃してしまった美波。彼女はその日から、甘くすえたような匂いと共に見知らぬ男性の霊が付きまとうようになってしまった。不気味な幽霊に恐怖心に支配される美波。しかし、その幽霊が何か伝えたがっていることに気づき……。 *** 携帯小説ホラーでは珍しい(と思われる)ホラー短編集。こちらもピンキー文庫から出ており、良質なホラー。 短編は全5話入っており、どれもシンプルながら怖かったり、怖いながらも優しさのある話だったりと様々な形態の話だった。 お気に入りの話は「みている」。上京してきた民江は、東京で出会った友人と夜に自宅でくつろいでいた。軽食などの買い出しに行くためコンビニに向かう民江であったが道中で高学年と思われる小学生を見つける。夜遅くに出歩いている小学生を塾帰りかなにかと適当に検討を付けた民江であったが、振り返ると先ほどまでいた小学生の姿が忽然と消えている。立ち去る気配を全く感じなかったにもかかわらず、いなくなった少年に恐怖心と不気味な予感を覚えた民江は本来向かう人通りの少ないコンビニではなく、人通りの多いコンビニにを利用することに。翌日、友人と一緒に見ていたニュースで、本来行くはずだったコンビニで事件があったことを知る。そして、その日を皮切りに民江の周りに不気味な少年は現れ続け、少年に誘われるように様々な事件が続発するようになるのであった。 こちらは一話目の少しやさしい終わり方をした「さがしもの」を読み終えた後に読むと、ギョッとする作品。途中まで不吉さと、「いや、しかしそうではないのかもしれない」という二つの感情の間でせめぎ合いながら読んだ。終盤に差し掛かると、やっぱりそうではなかったのか、と思わせておいて……。 といった感じだが、一話目の結末が想像していたより悪くない物だったので、これもてっきりそのような結末を迎えるものだと思って読んでいた。しかし、最後の最後では不吉な余韻を残しつつ終わっていったため、果たして民江たちがどうなったのかが気になって仕方がない。 今までの災いを呼び寄せていたのはこの不気味な少年なのか。だが、途中で警告めいた動作をしたのはなぜなのか……。気になる部分はたくさんあるが、今までの行動が全てラスト以降のことを考えているのだとしたらなかなかずる賢い。作中では多くのことが明るみになっていないが、そのことが逆に想像力を掻き立てて、面白さをさらなるものにしていると思う。この他の短編も甲乙つけがたいほど面白かった。ホラー小説に興味があるがあまり怖すぎたり残酷すぎたりするのは嫌だという人にはおススメの一冊。
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新人の中高生向けホラー作品。ホラーの展開をオーソドックスに踏襲し、中高生に配慮し、現代性を忘れない、と、書き手の多方面の配慮に満ちたど鉄板ホラー。 試しに買うにはお値段通り、狙って買うには物足りない。そんな気はするけれども、よくコントロールされた文章研鑽のたまものとして読む...
新人の中高生向けホラー作品。ホラーの展開をオーソドックスに踏襲し、中高生に配慮し、現代性を忘れない、と、書き手の多方面の配慮に満ちたど鉄板ホラー。 試しに買うにはお値段通り、狙って買うには物足りない。そんな気はするけれども、よくコントロールされた文章研鑽のたまものとして読むと面白いかもしれない。 はじめてホラー小説を買う人にゃもってこい。
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