キック・アス(3)

マーク・ミラー(著者), 光岡三ツ子(訳者), ジョン・ロミータ・Jr.

• 販売会社／発売会社: 小学館集英社プロダクション
• 発売年月日: 2015/04/22
• JAN: 9784796875400

商品レビュー

2022/12/17

前回の大騒動の後、高校を卒業後ファーストフード店で働き始めたキックアスことデイヴ・リズースキー。最強の相棒ヒットガールは刑務所で服役中。それでもデイヴは、ジャスティスフォーエバーを率いて、自警団活動に勤しんでいた。
だがマフィアの権力と金を狙う悪徳警官のチーム・スカル＆ボーンズ、チームの内紛など困難が次々と襲いかかり、自警団活動中に助けてくれた女性ヴァレリーとの出逢いがデイヴのヒーローへの思いを揺るがし始める。スーパーヒーローを夢見たオタク青年が、最後に選んだ未來とは？ 感動の最終巻。
ヒットガールを脱獄させることも出来ず、チームの内紛に疲れたデイヴが、ヴァレリーとの順調な付き合いが楽しくてリア充になりヒーロー活動をおろそかにしたり、獄中でヒットガールが囚人を仕切り、ヒットガールがビッグダディと壮絶な訓練をしていたことが明かされ、レッドミストが母親の悲しむ姿に改心して意外な行動をとったり、マフィアの権力と金を狙う悪徳警官チーム・スカル＆ボーンズとキックアス＆ヒットガールのハリウッド映画顔負けの壮絶なバトル、デイヴが選んだ進路、大ヒットシリーズの完結編にふさわしい濃度の完結編でした。
クライマックスでのマフィアとスカル＆ボーンズとのバトルにキックアスとヒットガールが殴り込むシーンでは、「バットマン・イヤーワン」でバットマンがマフィアのアジトで宣戦布告する名シーンが引用されていて、激アツシーンです。

2015/04/29

こいつら本当にクズなボンクラだ〜！と心底思った導入。一向成長のないまま（笑うしかない）事態が悪化してページ数的にもこれダークなバッドエンドだとしか思えなくなった所からの……！ 驚きと納得の結末、通読してきた読者へのサービス、そして快哉。まさかこのコミックでこんな完璧なラストが訪れるとは。