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皇太子の窓 文春学藝ライブラリー
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784168130441 |
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皇太子の窓
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皇太子の窓
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明仁上皇の皇太子時代の家庭教師、エリザベス・グレイ・ヴァイニングによる手記。多少の誇張や書けない部分はあるのだろうが、当時の皇室や日本の状況を外国人の視点から事細かく記している。 戦後間もない頃であり、焼け跡も多く、道路事情もままならない東京は現代とはまったく別物と思わされる。羽...
明仁上皇の皇太子時代の家庭教師、エリザベス・グレイ・ヴァイニングによる手記。多少の誇張や書けない部分はあるのだろうが、当時の皇室や日本の状況を外国人の視点から事細かく記している。 戦後間もない頃であり、焼け跡も多く、道路事情もままならない東京は現代とはまったく別物と思わされる。羽田と東京が明確に「別の地」として扱われてる所などにその点が垣間見えるだろう。 ヴァイニング夫人は英語の家庭教師として招かれたが、語学の教育以上に皇太子の主体性の成長に関して特に重点を置いたと思われる。小泉信三や田島道治などと共に総合的な人格形成に努めた跡が見られ、理想的な教育の1つの解答例となっている。(逆に前期の教育担当であった穂積重遠や松平慶民などとはそれほど上手くいってなかったようだが) 田島道治の「昭和天皇拝謁記」1〜2巻と時期的な整合性が取れるので余裕があれば併読をお勧めする。
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皇太子の窓 著:エリザベス・グレイ・ヴァイニング(1902-1999) 訳:小泉 一郎 紙版 文春学藝ライブラリー 明仁親王の英語の家庭教師として、昭和天皇に招かれたヴァイニング夫人が見た日本 特に、日本人ですら秘密のベールに包まれた皇室を、皇太子を通じてみた手記である 本編...
皇太子の窓 著:エリザベス・グレイ・ヴァイニング(1902-1999) 訳:小泉 一郎 紙版 文春学藝ライブラリー 明仁親王の英語の家庭教師として、昭和天皇に招かれたヴァイニング夫人が見た日本 特に、日本人ですら秘密のベールに包まれた皇室を、皇太子を通じてみた手記である 本編は、37章に及ぶが、題がつけられておらず、イメージしにくいが、4年に及び訪日の記録はほぼ時系列に並べられていて丁寧に追っていけばよい 在日 1946/10 - 1950/12 皇太子12歳~17歳 第1章 家庭教師になるまで、そして、日本へ 1946/10/01 昭和天皇の発案でアメリカ人家庭教師を皇太子明仁親王につけることとなった 第2章 横浜港着 1946/10/15 がれきの東京を皇居へ 学習院、および女子学習院における英語の教師に 第3章 初めて天皇皇后両陛下、皇太子と会合 第4章 学習院中等科(小金井)の概要 第5章 はじめて皇太子へ個人教授 第6章 学習院女子部での授業 京都への旅行 第7章 GHQ将校との午餐会 皇后陛下との会 第8章 クリスマス 第9章 冬休み 葉山へ 第10章 皇太子殿下の来訪 伊勢神宮へ 皇居の桜 第11章 マッカーサー元帥夫妻との昼食会 第12章 授業における工夫 天皇陛下とのお茶会 開戦 新憲法下の初の国会 第13章 軽井沢の別荘で 第14章 花陰亭 飛行機でのアメリカへの一時帰国 第15章 殿下の千葉での旅行 第16章 御殿場 第17章 ワシントン・ハイツ アメリカンスクールへの訪問 第18章 学習院中等科3年級への進学 殿下の教育参与との打ち合わせ 契約の延長 第19章 世情 GHQ、共産党 第20章 殿下沼津へ 皇太后陛下との会合 宮中雅楽への招待 第21章 東京裁判 第22章 姉ヴァイオレットの訪日、皇太子盲腸へ 新年、明治神宮 第23章 皇太子をパーティーに招待 両陛下と皇太子の教育についての相談 天皇皇后両陛下の銀婚式 第24章 御歌会始 第25章 殿下、卒業式、両陛下の参列、学習院高等科へ 第26章 新学期、目白本校で 二十世紀の偉人 第27章 マッカーサー元帥との会合 第28章 生け花 第29章 軽井沢 鬼押し出し テニス 第30章 火祭り、みこし 第31章 吉田首相との会合 松平恒雄参議院議長の葬儀 歌舞伎 第32章 ご学友、山本五十六の忘れ形見 スキー 第33章 新憲法の起草 GHQの日本語政策 第34章 和子内親王の結婚 孝宮の成人 内親王のお祝いの会 第35章 朝鮮戦争 第36章 帰国への決意 日本旅行へ 第37章 勲三等宝冠章の授賞 総理との晩さん会 送別会 殿下とのお別れ 出港 よもの海みなはらからと思ふ世に、など波風のたちさわぐらむ 御前会議で昭和天皇が、明治天皇の御製を 占領軍の質がわるくなっている 殿下が14歳で天皇になられれば、たとえ、誰が摂政になったとしても、殿下はすでに得られた自由をすぐさま失われることとなるである。私は殿下のために心配でならなかった 憲法は全部口語体で書いた方がいいのではないかと殿下にお聞きしてみた。文語体がいいとおっしゃった。憲法は美しい言葉で書かれなければならない 目次 序 新しい読者へ 皇太子の窓 訳者あとがき 巻末特別収録 明仁親王マッカーアサーとの秘密会見記 解説 ヴァイニング夫人の公正な目 保坂正康 ISBN:9784168130441 出版社:文藝春秋 判型:文庫 ページ数:496ページ 定価:1550円(本体) 発行年月日:2015年04月 発売日:2015年04月20日第1刷 発売日:2019年02月20日第2刷
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戦後の激動の中、皇太子であった明仁上皇がどうやってパラダイムシフトを受け入れていったのか知りたくて読んでみたが・・・ 皇室云々はさておき、名文すぎる!! 昭和の女流作家的な見事な美文。女流作家特有の、身の回りの事物に関する細やかな描写。大満足。 内容としては、内気で困惑した少年...
戦後の激動の中、皇太子であった明仁上皇がどうやってパラダイムシフトを受け入れていったのか知りたくて読んでみたが・・・ 皇室云々はさておき、名文すぎる!! 昭和の女流作家的な見事な美文。女流作家特有の、身の回りの事物に関する細やかな描写。大満足。 内容としては、内気で困惑した少年が、大人たちの間でも立派なプリンスとして振る舞えるまでに成長していく過程が克明に描き出されている。 そして、戦争直後にも関わらず日本人に対してこの上ない配慮と公正さを持って、戦後の日本を見ていたアメリカ人たちの視線を感じる。 戦後の日本は過酷で、恐ろしい時代であったと思っていたが(事実、そういう体験をしてきた人は山ほどいるだろう)、そうではない面もあることを知った。 特に、日本人とアメリカ人との間には憎悪や恨みがあって、それは戦後の数十年かけて解除したのだと思っていたが、実はそうでもなかったのかもしれない。日本人の切り替えの早さというか、諦めの境地なのか。筆者も、災害常襲国の日本人は、災難を「仕方ない」と受け入れられる気風があると指摘していた。 大変面白い本。アメリカでは絶版になってしまったらしい。日本とアメリカが、第二次世界大戦とその後の日米関係を振り返る上で、とても大切な本だと思うので、絶版は残念だ。
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