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炎と茨の王女(3) 魔法使いの王国 創元推理文庫
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炎と茨の王女(3) 魔法使いの王国 創元推理文庫

レイ・カーソン(著者), 杉田七重(訳者)

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炎と茨の王女(3) 魔法使いの王国 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2015/04/01
JAN 9784488568047

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商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2024/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

  砂漠の女王の物語、完結!本作は今までの砂漠とは打って変わって寒冷な地インビエルノの王国が舞台となる。寒冷地と砂漠で気温は真逆だが、一見単純ながらも複雑な色彩(291p)や使う装備がそっくりで、方向性は違えども砂漠と同じく過酷の中で息づく生き物たちや美しい風景が現れてくる。ホヤ人とインビエルノが全く違う考え方をしつつも、共通点も当然ある同じ生き物であることを思い起こさせる。  今回面白いなと思ったのはホヤ人とインビエルノの隠された歴史だ。別の世界からやってきたホヤ人が人間とは微妙に異なる生物インビエルノを人間の形にし、その影響で今のインビエルノがゴッドストーンの生贄なしでは生きられないといいのである。またインビエルノの他にも改造された生物はいるらしい。こうしたことは謎めいた機械によって行われ、インビエルノとホヤ人の融合(遺伝子操作?)が半端に終わってしまった結果らしいのだがなんとなくSFを思い起こすような展開だ。それにインビエルノとホヤ人のハーフであるノラ、あるいはレッドが登場しているが彼女らは子孫を残すことができないと言う、現実で言うところのライガーやラバに近いくらいにまで近づきつつも同じにはなれなかったという感覚がある。  またゴッドストーンのシステムにも説明が入ったがここもSF的な怖さがあった。色々な苦労を経てまさしく歴史に残る大偉業を成し遂げたエリサであったがゴッドストーンもたらしていた使命はそれではなくオアシスの救出という訳の分からないものであった。神の使命というものの人地の及ばないシステマティックな部分は、今まで親しみすら感じていたゴッドストーンに無機質なコンピュータじみたものを感じざるおえない。事実ゴッドストーン保持者は代々早死にで、エリサも仲間がいるから死なずに済んだだけで場合によっては死にかねなかったのだ。神の意思が使命で人を使い潰す構図は寒気がするほどの冷酷さである。そう感じるのはすとーむの妹ウォーターフォールの死も関係している気がする。彼女はアロディアに劣等感を持っていたエリサのように、ゴッドストーンを保持していた兄に認めてもらいたい劣等感があり、それを満たされた直後に無惨に死んだのだ。オアシスを掘り当てる少し前に姉に政治的な実力を認めてもらえたエリサに重なる部分がある。  一番好きな場面はみんなで神父を探しに行くレッドの潜入をハラハラしながら見守る場面だ。レッドに失礼を働いた衛兵にさらっと立場を考えると相当に怖いこと言うヘクトール(p454)や、心配しても仕方ないと天幕に入ったがレッドが帰ってきたと思ったらすぐさま飛び出てくるストームなど、彼女が仲間たちに大切にされているのがよくわかる。   またヘクトールパートが今回多かったが、彼から見たエリサの印象、回想する故郷や兵士たちとの日常、ただ捕まっているだけでなく相手を出し抜こうとする知略、それによる犠牲への罪悪感などヘクトール目線ならではのもろもろの語りも面白かった。  そして毎度に思うことだが本当にこの作者は世界観の作り方が上手いと思う。インビエルノの街並みや穴掘りや強い家父長性などの文化(それらも真っ向からは否定されない)や自由村の互いに手が出せない緩衝地帯ゆえの自由ながらも野蛮な性質、国々の立場や損得を考えた政治的な判断などの描写が良い。  本シリーズも終わってみれば作中時間的には二年足らずの短い期間の物語であった。だがその間にエリサは本当に凄まじく成長した。ゴッドストーンの操り人形とも思われた彼女であったが、蓋を開けてみれば神の使命は彼女の打ち立てたいくつもの功績とはまるで関係ない。彼女は王国を救い魔法のありかを突き止め平和を結び愛する人と結婚して女帝となる道のりを、自分の意思で踠き成し遂げてきたのである。最後の最後でゴッドストーンを失い魔法を使わずにアニマガスを倒す場面は神による運命ゴッドストーンからの解放を、姉からの承認や乳母との死別は親離れと独り立ちを意味しているようである。勿論女帝になる以上ダーティーなことをしなくてはならないがそれはかつてゲリラを率いた経験や、自ら二種族の結束を呼びかけながらも夫や自身で敵の裏切りホヤ人とインビエルノの仲間割れの策略を用いた部分などがそれを示して彼女の意思と行動に後ろ暗さと厚みを感じさせている。三巻に渡って濃密に描かれてきたエリサの成長がまさしく一つの完成を見た(勿論さらに経験を積んで成長するだろう)形だ。それゆえに後日談のようなものが欲しくなってしまう。まだまだ読み足り世界とシリーズに名残惜しいがひとまず一区切りとしたい。

Posted by ブクログ

2024/09/01

3巻目。 ウーン、途中で飽きてしまって、 ラスト1/3飛ばし読み。 どうでも良くなってしまった。 全然ハラハラしないんだもん。 前半は面白かったんだけどね。 なんかさ、必然性が感じられないというか。 どうなってしまうんだろう? ドキドキハラハラ! 全くない...

3巻目。 ウーン、途中で飽きてしまって、 ラスト1/3飛ばし読み。 どうでも良くなってしまった。 全然ハラハラしないんだもん。 前半は面白かったんだけどね。 なんかさ、必然性が感じられないというか。 どうなってしまうんだろう? ドキドキハラハラ! 全くない! 残念です。

Posted by ブクログ

2024/01/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ホヤ人とインビエルノのハーフである少女が登場し、宿敵との和解とホヤ国の内戦終結がメインとなる三巻。再会したエリサとヘクトールが、ずっとイチャイチャしているのが楽しい。神の石を帯びる者としての使命を果たし、同時に今までエリサが成し遂げてきたことが、エリサ自身の力であったことが判明する。ただ、オアシスを救うことが使命なら、神の石や予言がエリサをザフィラの源へ導いたことに説明がつかないのが消化不良。 エリサの冒険とインビエルノとの戦いを描いたシリーズだが、二国の仲立ちをするストームのキャラが魅力的で、エリサとストームが恋人になれば良かったのにと少なからず思った。とはいえ、無事に内戦を鎮め、ヘクトールと結婚して大団円で終わるラストはディズニーの映画のようでとても良かった。 「あらすじ覚え書き」 連れ去られたヘクトールを取り戻すべく、インビエルノの都ウンブラ・デウスを目指して旅するエリサ達一行。インビエルノの王族であるデシレガスと交渉したエリサは、彼らが神の石を帯びる者を生け贄にザフィラの力を吸い上げていることを知る。敵の罠に落ち、生け贄にされかけたエリサは、神の石を使って都にある火山を爆発させる。 ウンブラ・デウスの力の源は枯れかけていた。デシレガスと対等に交渉するため、コスメとアロディアを説得したエリサはホヤ帝国の女帝となり、自分の知る力の源の場所を教えることを餌にインビエルノと平和条約を結ぶ。ホヤ国へ帰る途中、エリサは取り憑かれたように砂地を掘り返す。埋もれていたオアシスを発見したエリサのヘソから神の石が外れたことで、それがエリサの使命であったことが判明する。

Posted by ブクログ

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