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いまこそ政府投資拡大へ

福島清彦(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 きんざい
発売年月日 2015/04/01
JAN 9784322126631

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2015/12/02

2009年のいわゆるスティングリッツ報告、GDPを補完する新しい統計が必要だという内容を受け、2012年には、国連から画期的な報告書が出ている。それは、国連総会の決議と潘基文国連事務総長からの委嘱を受けて、パトラ・ダスグプタ教授(ケンブリッジ大学)を主査とするチームが作成した「総...

2009年のいわゆるスティングリッツ報告、GDPを補完する新しい統計が必要だという内容を受け、2012年には、国連から画期的な報告書が出ている。それは、国連総会の決議と潘基文国連事務総長からの委嘱を受けて、パトラ・ダスグプタ教授(ケンブリッジ大学)を主査とするチームが作成した「総合的な富裕度報告書2012」という報告書なのだが、要は、先進各国が翌年の成長率ではなく、中長期的な発展力強化と持続可能度を重視するべきであることを論証している。 小さな政府、財政緊縮一辺倒で、EUをはじめ、世界の主要な国々の経済は一向に浮揚しない実態を踏まえ、流れが変わってきているということなのだろう。 アメリカという国の歴史を遡れば、政府がお金のかかる先進的な開発に力を入れてきたということがあったということ。実は、エンジェルと民間活力は政府の先行投資の果実を食べた後付けのものであったということも紹介されている。 ケインズのしようとしていたことの再発掘、ポランニーの紹介、世界各国のデータを詳細に示しながら、今後の政府の取るべき道は、教育投資と、社会福祉投資が重要であるとの展開である。 日本の財務省も、表立っては言わないが、国連の動きについては、小出しで情報発信は一応しているようだと(笑)。 「生産した資本」「天然資本」「人的資本」「社会関係資本」の4つの資本、日本は世界有数の資本国なのである。 この4つの資本を劣化させるような政府の経済政策はもういい加減に卒業しませんか(笑)。

Posted by ブクログ

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