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帳簿の世界史
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784163902463 |
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会計の発展と公明正大な記帳と説明責任を疎かにしたものたちの凋落が記された書。著者は歴史学と会計学の専門家である。 帳簿史の概観を掴むのにはよいと思う。アテネやローマで徴税や国庫の管理の記録から始まり、ルネサンス期に商業の発達とともにイタリアで複式簿記が発明され、大航海時代、...
会計の発展と公明正大な記帳と説明責任を疎かにしたものたちの凋落が記された書。著者は歴史学と会計学の専門家である。 帳簿史の概観を掴むのにはよいと思う。アテネやローマで徴税や国庫の管理の記録から始まり、ルネサンス期に商業の発達とともにイタリアで複式簿記が発明され、大航海時代、産業革命、世界大恐慌を経て、今に至る流れがよく分かる。また、会計の文化的、精神的側面(宗教的な死後清算の概念)にも触れられている。 記帳は昔から行われていたが、監査の習慣を根付かせるのには相当な時間を要している。国家や企業は正確無比な帳簿を突き付けられるのも、それが白日のもとに晒されるのも嫌がるのだ。現代でもそれは変わらない。だからこそ、会計士がいて、法律でやたらと細かく決まっている。 会計は非常に専門的であり、適切に監査を行うには高度な教育と熟練を要する。金融商品も複雑化し、金融工学なる学問もあるくらいだが、そのようなものに触れない素人から見ても、電子決済、チャージやポイント払いなど、帳簿上はいったいどうなっているのだろうと思う。 著者曰く、「経済破綻は世界の金融システムに組み込まれている」らしい。その一因は、政府や会計士のプロでさえ、正確な数字を入手できないほど、金融技術や金融ツールの変化が速いこととしている。 本書が日本で出版されたのは2015年だが、そのときはAIは想定していなかったろうと思う。今現在、どの程度AIが金融商品の開発や会計業務に取り入れらているか分からないが、あと10年で帳簿の歴史もかなり変わるのではと思った。
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12頁。 よい会計慣行が政府の基盤を安定させ、商業と社会を活性化するのに対し、不透明な会計とそれに伴う責任の欠如が金融の混乱、金融犯罪、社会不安を招いてきたことは、何度となく歴史が証明している。 13頁。 繁栄する社会では、よい会計慣行や商業文化が根付いていただけでなく、それを支...
12頁。 よい会計慣行が政府の基盤を安定させ、商業と社会を活性化するのに対し、不透明な会計とそれに伴う責任の欠如が金融の混乱、金融犯罪、社会不安を招いてきたことは、何度となく歴史が証明している。 13頁。 繁栄する社会では、よい会計慣行や商業文化が根付いていただけでなく、それを支える健全な倫理観や文化の枠組みが存在し、会計を無視したり操作したり怠ったりしがちな人間の性癖をうまく抑えていた。 57頁。免罪符という発想。 大方のキリスト教徒にとって、善行と悔悛に加えてキリストの血の代償によって罪を帳消しにでき、死後に煉獄であまり苦しまずに済むという教えは、会計の概念と接した初めての経験だったと言えるだろう。心の会計の借方と貸方と差引残高は、救済を得るために欠かせない。 58頁。地獄を恐れたダディーニ。 自己の行為に対する責任の意識を人々に呼び覚ましたのは、神に対する負い目という観念と最後の審判に対する恐れだったと考えられる。・・・ダディーニは毎日利益を記帳しては、そのたびに、これで自分は神から遠ざかるのだと考えた。 145頁。 オランダという国は、堤防、排水システムと運河、水門が機能しなかったら存続できないのであり、これを管理するのが各地の地方自治組織である水管理委員会だった。VOCが世界各地に展開する拠点同様、まず管理委員会の委員長は地元民に直接的な責任を負う。この責任は重い。水管理委員会の資金が適切に運用されず、工事が適切に行われなかったら、その地域は水浸しになり、多くの人が命を失うのである。(中略)地方都市の会計が適切に行われ透明性が比較的高かったのも、このためと考えられる。住民の間では、会計監査は市の財政運営と乾いた土地を確保するために必要であるとのコンセンサスが醸成されていた。 →市民生活の根幹の部分で財政運営がつねに適切に行われていたことが、オランダ人が安心して株を買い、世界初の株式会社を成立させることができた大きな要因と言えるだろう。
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この本よりかなり分量の少ない「会計と経営の700年史」を先に読むことをオススメします。 過去、イタリアで3月24日になぜ決算したかはこの本に説明はなく、700年史にはきっちり書かれています。
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