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友は野末に 九つの短篇
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友は野末に 九つの短篇

色川武大(著者)

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友は野末に 九つの短篇

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2015/03/31
JAN 9784103311058

友は野末に

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商品レビュー

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2025/11/06

ブグログで知り気になった色川武大 図書館に私小説的短編集があったので借りてみる 最初は幻覚幻聴の短編からスタートしマイルドな読み口、へえ幻覚って夢とも違うなあ〜と呑気に思い、案外読みやすそうだこの本は歩きやすい道だぞ!と勇み足で軽やかにページを捲ってゆく 三話目では、人が黙っ...

ブグログで知り気になった色川武大 図書館に私小説的短編集があったので借りてみる 最初は幻覚幻聴の短編からスタートしマイルドな読み口、へえ幻覚って夢とも違うなあ〜と呑気に思い、案外読みやすそうだこの本は歩きやすい道だぞ!と勇み足で軽やかにページを捲ってゆく 三話目では、人が黙っている様を ’積雪の下深く一切を秘めているようにも見えた‘と比喩していてポエジーを感じる 四話目も軽やかにページを捲り序盤歩きやすい道を歩いてゆく 飲み屋で男女が仲良くなりちょっといい感じになるくだりーー女が男に「お友だちになろうよね」と言った後「はい、お友だちのしるし」と言って男の掌を着物の襟の中に入れ、生のままの胸乳を握らせてくれるーー の一文!にバーーン!!と突如脳内で地雷を踏んだような音を聞く 生のままの胸乳を握らせる女のコミュニケーション術の衝撃に負傷、生のままの胸乳… なまのままのむなじ…パワーワードが脳内でぐるぐるに渦まく 今だと逆セクハラ?いやそれとも違うしなまのままのむなじ… 五話目 ヒロポン中毒とギャンブル中毒の友情のお話し ヒロポン中毒がヒロポンをやめて何をするのか二人で話し合う ヒロポン「女をつくるか」 ギャンブル「一緒に女をつくろうよ」 ヒロポン「共同で、使うか」 ギャンブル「お前はお前で探せよ」 ヒロポン「めんどくせえよ、お前と一緒でいいよ」 … … …バーーン!!! また地雷だっ 女を’共同‘で‘使う‘発言に絶句  女を使うなよそれも共同ってナンダ 六話目  この道(この本)には地雷があると学習したのでおそるおそる抜き足差し足で道を歩きそろりそろりとページを捲る 同級生の女の子エーコと仲良くなる主人公 マゾヒズムのある主人公はエーコの奴隷になりたい願望がでてくる エーコを背中に乗せて馬歩きをして下僕に成り下がろうとする…嫌な予感 ーーウンコをしているとき、溜まった肥壺の中にウンコが軽々と落ちていき、全体がクッションとなって揺れたりすると、ああ楽そうだな、と思い エーコをウンコにしてやりたくなるーー バババーーンっまたまた地雷だ 用心はしてたのにまさかの絶対不滅パワーワードウンコが出てくるなんて卑怯だぞ 用心して読んでたのにここでウンコか…エーコをウンコにしてやりたくなるって誰のウンコにしてやりたいんだ?自分のウンコか?エーコのウンコか?第三者のウンコ??いや、そゆ事じゃないと頭を振る この後も用心して読んでいるのに衝撃的な表現地雷を踏み続けてもう傷だらけになってしまう この私小説短編集の時代背景は戦前〜戦中〜戦後の乱世のときだったみたいで 表現に置いての時代の違いも大きいのだろう 地雷を踏みまくってとんでもない読後状態になってしまったのだが私は地雷を踏むのがとても楽しかった 思いもよらぬ展開や言葉選びで度肝を抜かれて楽しかったのだ  著者の作品で有名な狂人日記も読んでみたいと思った刺激的読書体験だった

Posted by ブクログ

2015/10/10

ブログに掲載しました。 http://boketen.seesaa.net/article/420758715.html 異様さが際立つ短編『蛇』 九つの短編、二つの対談、色川孝子夫人へのインタビューで構成されたアンソロジー。 短編のどれもがある種の異様さに彩られている。人間の偏...

ブログに掲載しました。 http://boketen.seesaa.net/article/420758715.html 異様さが際立つ短編『蛇』 九つの短編、二つの対談、色川孝子夫人へのインタビューで構成されたアンソロジー。 短編のどれもがある種の異様さに彩られている。人間の偏頗さ奇怪さ異様さを、いつくしむように描いてきた色川ワールド全開だ。 中でもムムッとなるのが『蛇』。 あるときから、登校せず靖国神社の相撲場に行き、そこでじっとしているのが日常となった。ある日うずくまった姿勢で唾を吐いたら「何か分からぬ固形のものが唇を押し開いて、うっと飛びだしてきた。それは小さな蛇だった。蛇は光の化身のように私の眼前の空気を切り裂き、二つ三つうねる形になって消えた。」 なんとも異様な短編、異様な結末だ。 多くの短編が、幼少期の体験を、幼少期の心が感じたままに描いている。説明も、解釈もしない。異様だが、これは事実としてあったことだけを書いているというリアリティがある。 ひさびさに色川武大ワールドに染まらせてくれたアンソロジーに、乾杯。

Posted by ブクログ