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サリンジャーと過ごした日々
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 柏書房 |
発売年月日 | 2015/03/01 |
JAN | 9784760145744 |
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サリンジャーと過ごした日々
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商品レビュー
3.6
15件のお客様レビュー
ボスのタイプは違うけれど、プラダを着た悪魔系のキャリアと人生に悩む女性の成長物語。 成長物語と言う表現はイマイチですが、私自身の語彙不足です…サリンジャーは、まあ、大きな持ちネタ的な感じでした。ただ、本のエージェント会社を主な舞台としているので、本がどうでもいい人にはつまらないか...
ボスのタイプは違うけれど、プラダを着た悪魔系のキャリアと人生に悩む女性の成長物語。 成長物語と言う表現はイマイチですが、私自身の語彙不足です…サリンジャーは、まあ、大きな持ちネタ的な感じでした。ただ、本のエージェント会社を主な舞台としているので、本がどうでもいい人にはつまらないかも。 作家のエージェント会社に就職した実は作家を目指したい主人公。たまたまその会社ではサリンジャーと契約していた…既に伝説の作家だったサリンジャーと電話で話したり、サリンジャーが長年の沈黙を破り新刊を出すかもしれないという場面に立ち会うことに。 時々実在の作家について匿名で語っています。 知ってるような知らないような…これから調べようと思ってますが、実名で語られる作家も含め、またまた読みたい本が増えてしまいました…そんな読書指南本でもありました。 「マックスとルーシーのために原稿を読んでいるうちに、私の人生はその質感を変えていった。日々織りなされる生活が次第に複雑で刺激的なものになっていた。」(128ページ) このフレーズは、今の自分にとっての読書そのものだ!と思い、書きとめました。 143 ページの作家は誰か。 184ページの作家は誰か。知ってる気がする… 264ページの作家も誰か。知ってる気がする… メアリー・マッカーシー グループ 気になる… ダメな男と暮らしたり、付きあったり、下手すると結婚したりしてしまうのは、なんか、しかたないですよ… 主人公は、結局ダンでもなく、大学時代の恋人でもなく、全然違う人と結婚したみたいでしたね。 サリンジャーは時々出てきて、思ったほど変人ではなかったような印象。繊細な人だったのだと思いたい… 新刊は出なくて残念でした。 そこはホントにザンネン。 映画を観て、ボスのドナルド・ウェストレイクは好きよと言うセリフの確認も読みたかった理由の一つ。ボス=シガニー・ウィーバー。ぴったりでした。 1996年、世の中のデジタル化に抵抗するボス。 2023年に暮らしていても、そのキモチはよくわかります。 文体は淡々としていてドラマチックではない。でも、季節感が目に浮かぶ、映画の影響もありますが、知ってるニューヨークが感じられるようで楽しめました。(行ったことはありません…) あと、ガス爆発寸前の話も、びっくりしました。 前述とかぶりますが、タイトルのサリンジャーはやや販売戦略的。ま、サリンジャー様々で良いんですけどね。
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装丁が好きだった。スピンの色も装丁に描かれてる女性のコートの水色と合わせていて、良い。 映画映えしそうだな。なってるんだけど。 早くダンと別れてほしかった。お金がなくて、高いオフィス街のお昼ご飯に難儀したりする様子は、今の自分とリンクするところがあり、胸が詰まる。
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週末なんとなくおしゃれできれいな映画を見たい気分で、好きなラジオパーソナリティーが『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』という作品について話していて、それで見に行ったらトキメキ感が最高で気に入った。それの原作本が、『サリンジャーと過ごした日々』。 数年前、本屋で文庫本を週に2,3冊...
週末なんとなくおしゃれできれいな映画を見たい気分で、好きなラジオパーソナリティーが『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』という作品について話していて、それで見に行ったらトキメキ感が最高で気に入った。それの原作本が、『サリンジャーと過ごした日々』。 数年前、本屋で文庫本を週に2,3冊買って読むほど村上春樹にはまっていたころ、その流れで彼が訳した『ライ麦畑で捕まえて』を読んだが、まったく性に合わなかった。太宰治(や、村上春樹)は、読者と合う合わないの相性が激しい、と言うけれど、サリンジャーもそういう類の小説家なのかしら。それともただ単に訳者と相性が悪かったのか。アメリカのティーンの必読書である印象はある。日本で言えばなんだろう。檸檬?舞姫?こゝろ?山月記?(現代文の教科書掲載作品オールスター!) サリンジャーがあんまり得意じゃないのに、サリンジャーを扱う映画を見ちゃって大丈夫かと思ったけど、全然面白かった。小説とは筋がだいぶ違うけど、学校を卒業したばかりの理想と期待が高い若い女性がお仕事を頑張って、そこでの人間関係に刺激を受ける物語、とても好き。『あの図書館の彼女たち』も同じお話だった。うらやましいのは、彼女らがとてもかしこくてチャーミングで、さらに周りの大人も自立していて素敵なこと。『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』が魅力的なのは、大人たちが仕事に誇りを持っていて自信たっぷりにふるまっているけど、実は心の隅に弱さを抱えていてきっかけで崩れてしまう様子を描いているところだと思った。 あと、お洋服がめちゃ素敵。髪を伸ばしたくなるよね…。きれいにカールさせて結んでリボンやバレッタで留めて、ブラウスとカーディガン、セーターとブローチ、チェックのタイトスカートやフレアスカート…と、適当に挙げてみてるけどすごく好み。 そんなお嬢さんのボーイフレンドが、社会主義者で小説家志望なのが変にリアル。ナチュラルに男性性を押し付けてくるあたりも、あるあるっぽくてにやける。絶対に大学時代の彼氏の方がいい奴なんだけど、なんか違うものに惹かれるんだよな。 しかし、世の中には、働く若者をああいうプロフェッショナルな文脈で評価しようとしてくれる上司がいるものなのだろうか。適性に合わせた職務や配置をされた経験はないし、なにかポジティブな声掛けをされたこともない。一度でもいいから、職場でコマとしてではなくて、能力を評価される存在になってみたい、そういう気持ちがある。くすぶりを抱えていても、私も徐々に若手ではなくなってきてて、私は次に向けてどうしようかどうなりたいのかを考えながら、悶々とする。彼女は小説家になりたかった。私はなにになりたいのだろう。
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