ミランの手 ACミランメディカルトレーナー遠藤友則

小松孝(著者)

• 販売会社／発売会社: カンゼン
• 発売年月日: 2015/03/01
• JAN: 9784862552846

商品レビュー

2015/08/05

14頁：圧迫包帯と拳上をできる限り続けた。
RICE処置をおこなわない，と書いてありながら，「圧迫（Compression）」しているので，若干疑念があるが，「こぶし上」などという日本語はここでは意味をなさないので，きっと「挙上（Elevation））」の誤りだろう。つぎの頁にも，同じく「拳上」とあるので，この著者は「こぶし」と「挙げる」を同一の漢字だと覚え込んでいるのだろう，とおもったが，17頁には，RICEの解説があって，そこでは正しく「挙上」とある。いまどき活字を組んで本を作っているはずはないので，合作による不統一が原因か？
23頁　西アフリカは，ウサイン・ボルト（ジャマイカ）に代表される……
・ジャマイカが，まるで西アフリカにあるような表現ですね。
24頁：日本語の複雑さと繊細さは，遺伝子の種類の多様性にその理由が隠されているからだろう。
・言語のちがいを遺伝子で説明する説は，はじめて読んだ。
67頁：魑魅魍魎とした世界。
・「魑魅魍魎」は名詞だとおもう。
74頁：ファンを満足させることは愚か，安定した経営を続けていくのは難しくなる。
・「愚か」者なら，当然そうでしょう。
96頁：半月版や軟骨
・どうやら，ワープロに医学辞書を入れていないらしい。
119頁：監督や父兄たちも……，彼ら選手たちに準じてしまっている……
「準ずる」①〔あるものを手本として〕それと同等の扱いをする｡ならう｡のっとる｡②〔あるものを基準にして〕それとのつりあいをとる｡応じる｡なぞらえる｡
・②の意味で使っているのだろうか？
143頁：口性ない同僚……
・「くちさがない」って，こんな漢字をあてるのか。
209頁：身体に良いもの，それが食である。／その証拠に『食』の字を分解すると，『人』に『良』いとなる。
・いわゆる俗解。おそらく白川静も『説文解字』も知らないのであろう。
237頁：北の冬は寒い。……そんな強靱な精神力を持つ相手と戦っても勝ち目はない。そうした弱気から生まれた言葉が，北に敗れると書いて『敗北』である。
・秦の始皇帝が，「勝ち目はない」と思っていたとか，このひとの情報源はどこにあるのだろうか？「北」の意味も知らないようだし。