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日本の官能小説 性表現はどう深化したか 朝日新書509
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日本の官能小説 性表現はどう深化したか 朝日新書509

永田守弘(著者)

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日本の官能小説 性表現はどう深化したか 朝日新書509

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2015/03/01
JAN 9784022736093

日本の官能小説

¥220

商品レビュー

3.5

5件のお客様レビュー

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2017/03/10

1945年から2014年にかけて、その時々の世相とともに、官能小説の世界で刊行された注目するべき著作などを取り上げ、その変遷を論じた本です。 まず、不満に感じた点について言及しておきます。著者のようにくまなく官能小説を読んでいるわけではないので、個人的な印象にすぎないのですが、...

1945年から2014年にかけて、その時々の世相とともに、官能小説の世界で刊行された注目するべき著作などを取り上げ、その変遷を論じた本です。 まず、不満に感じた点について言及しておきます。著者のようにくまなく官能小説を読んでいるわけではないので、個人的な印象にすぎないのですが、とくに現代の官能小説を扱っている部分ではちょっとピンボケのように感じるところもいくつかありました。 一つだけ例をあげると、本書では橘真児を尻フェチの項であつかっていますが、彼の作品の一番の特徴は、なんとも表現しがたい味わいのあるユーモアではないかと個人的には思っています。小説家は、新しい表現やシチュエーションを生み出そうと日々努力していますが、そうして生み出された作品には笑ったり呆れたりするものも多く、たとえば『この文庫がすごい!』などの官能小説レビューで揶揄の対象になったりもします。橘という作家は、そうした状況をいわば逆手にとって、官能小説のシュールさをパロディ化しながら、どこかほのぼのとした味わいのある作品をいくつも手がけており、そこには彼が「フランス書院文庫」のような官能小説だけでなくジュブナイルポルノの作品も数多く執筆していることが影響しているように思うのですが、いかがなものでしょうか。 とはいえ、そうした読者一人ひとりの個人的な見解の相違は、本書の価値をすこしも減じるものではありません。たしかに本書は、作品の扱い方が恣意的なため、書誌的な意味のある仕事ということはできないでしょうが、そもそも官能小説という分野においては、そうした緻密な研究に乗り出すためのおおまかな方向性さえ容易につかみがたい状況にあるのではないかと思います。今後、巷の愛好家によってそのような取り組みがなされることを期待していますが、本書はそうした本格的な調査を開始するための羅針盤となるような仕事であり、長年にわたって官能小説のレビューをおこなってきた著者にしてはじめて書き得た本だと思います。

Posted by ブクログ

2016/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2015年刊行。    ザッピングで済ませられる書。官能小説の戦後史における変遷を、時代相と絡めつつ解説する。  猥褻表現の取締と表現との関連性の萌芽、時代のキーフレーズと小説との関連性の萌芽は見えないわけではないが、何れにしても踏み込み不足。  ところで、「失神派」小説家と命名された某作家さんの隠された苦労に涙。創作はかくも厳しいことを白日に晒すエピだ。

Posted by ブクログ

2015/10/11

うーん、ちょっと興味があって読んでみたが、結局ナニ?ほぼ知らん分野やし、時代背景毎に作品や傾向を紹介されているが、本としてのまとまりがよく判らんかった。 電車の中で立ち読みしにくいことはよく判った。

Posted by ブクログ

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