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魔性の歴史 マクロ経営学からみた太平洋戦争
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1985/02/15 |
JAN | 9784163394503 |
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魔性の歴史
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森本忠夫「太平洋戦争―マクロ経営学」☆☆ 太平洋戦争を「ビジネス経営」の視点で分析した著作は刺激的で成功している。歴史を物語で終わらせず、「破綻した国家経営」として全体を俯瞰し、数字で裏付ける。「ビジネスの失敗」のケーススタディと同じ科学的な分析の価値がある。人類にとっての多くの...
森本忠夫「太平洋戦争―マクロ経営学」☆☆ 太平洋戦争を「ビジネス経営」の視点で分析した著作は刺激的で成功している。歴史を物語で終わらせず、「破綻した国家経営」として全体を俯瞰し、数字で裏付ける。「ビジネスの失敗」のケーススタディと同じ科学的な分析の価値がある。人類にとっての多くの教訓となり得る。Cf.名著「失敗の本質」が大作戦毎の分析であるのに対して、本書は「国家戦略の失敗」を説いているのは正解と思う。 0.明治からの国策「富国強兵」「対外膨張主義」の破綻。司馬遼太郎は明治と昭和の日本はまったく違うというが、遅れてきた帝国主義国家として一貫していた。その結果が12度に及ぶ戦争・出兵である。戦争が国家経済に組み込まれていた。 1.構想なき戦闘侵攻―志那事変の泥沼化 戦線の拡大・予算の膨張は撤退を困難にする。経済的にも投資の累積は敗北を許さない。31満州事変37シナ事変 石原莞爾は満州限定と言いながら中国戦争へ道を開いた 38近衛文麿首相「爾後、国民政府を相手とせず」 39ノモンハン事件 ソ連軍の近代装備に完敗 学習せず 2.「資源確保」が開戦の本音 理念・大義はない 南方資源の確保が太平洋戦争開戦の目的であり、原因は米国の対日資源輸出の禁止と資産凍結。その利用は日本の仏領インドシナ侵攻である。 日本は「真珠湾攻撃」で対米戦争を始める必然性があったのか?山本五十六の戦略は是か非か? 南方進出に留めたとき、米国は対日開戦に踏み切れただろうか?私は「否」と思うが。しかも長期構想なく、「輸送問題」の検討も満足にされなかった。 結局、戦争ではなく「戦闘行為」でしかない。政治不在。 3.南方展開の意義は何か?戦略構想はあったのか? 1941井上成美「南洋の島々を不沈空母化せよ」新軍備計画論=大艦巨砲主義を廃し「海軍の空軍化」を図れ →非現実的 支える経済力・技術・インフラがない 資源不足 戦線の拡大には体力が不十分 Exミッドウェーとアリューシャン作戦を併行 →空母6+2=8隻をミッドウェーに集中されるべきだった 戦力は有限 →経済の原則は「資源を決勝点に集中」 そもそも戦争構想の「絶対防衛圏」はどこにあったのか? その狙いは? ①南方資源の確保 ②艦隊決戦の実現 ⇒日本には戦争を経営し管理する方法論・システムが不在 軍備拡大と財政力、産業力のバランスを誰も見ていない 軍人に経営は出来ない
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