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起終点駅 小学館文庫

桜木紫乃(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2015/03/06
JAN 9784094061369

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商品レビュー

3.9

52件のお客様レビュー

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2024/02/14

短編集なのに、ひとつひとつが心にずしんと重みが乗っかってくる。北海道のカラッとした夏空なんてありゃしない。あるのはモノトーンの海と埃っぽい4月の空気。そして殺伐とした都会とムラ社会。 憂鬱な北の大地。 でも、不思議と心が前向きになり、まだまだ人生これからよと思えてくるんよね。...

短編集なのに、ひとつひとつが心にずしんと重みが乗っかってくる。北海道のカラッとした夏空なんてありゃしない。あるのはモノトーンの海と埃っぽい4月の空気。そして殺伐とした都会とムラ社会。 憂鬱な北の大地。 でも、不思議と心が前向きになり、まだまだ人生これからよと思えてくるんよね。 初桜木紫乃さんだった。これはうちのオカンが渡してくれた小説やったけど、そういえばこういう重たい空気漂う大人な話オカン好きだったな〜とふと思い出した。ホテルローヤルも読んでみたい。

Posted by ブクログ

2023/09/16

再読。北海道を舞台にした6つの短編集で、孤独とは何なのか人と繋がるとはどういうことなのかを考えさせられる小説。どの物語にも、家族と縁を断って行きている人物、失踪して死んだことになっている人物、血縁はあっても一人で生きている人物など身寄りのない人物が描かれている。たとえ一人で生きて...

再読。北海道を舞台にした6つの短編集で、孤独とは何なのか人と繋がるとはどういうことなのかを考えさせられる小説。どの物語にも、家族と縁を断って行きている人物、失踪して死んだことになっている人物、血縁はあっても一人で生きている人物など身寄りのない人物が描かれている。たとえ一人で生きているように見えても、心の中には忘れることのできない大切な誰かが存在していることを教えてくれる物語。

Posted by ブクログ

2023/05/23

桜木さんの書くお話は、どれも切なくなるんだけれど、この本もまたしかり。 『たとえ孤独に生きているように見えても、心の中には誰が存在している。おそらく人間とはそういうものなのだ。一人で生きていこうとする人はいても、一人で生きていける人なんていないのだ』(解説より) この本に出てくる...

桜木さんの書くお話は、どれも切なくなるんだけれど、この本もまたしかり。 『たとえ孤独に生きているように見えても、心の中には誰が存在している。おそらく人間とはそういうものなのだ。一人で生きていこうとする人はいても、一人で生きていける人なんていないのだ』(解説より) この本に出てくる人達は本当に孤独そうに見えるけれども、それでも何らかの誰かとのつながりがある。何だか、人生とは何ぞや?という究極の問いを受けているような気がします。

Posted by ブクログ

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