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アホウドリを追った日本人 一攫千金の夢と南洋進出 岩波新書1537
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2015/03/01 |
JAN | 9784004315377 |
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アホウドリを追った日本人
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アホウドリを追った日本人
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商品レビュー
4.4
16件のお客様レビュー
日本の領土拡大をアホウドリという観点から捉えるのはすごく面白い。 戦争だー!という捉え方ではなく、それを可能にした背景にはアホウドリ、それに伴うリン発掘があったという仕組みが見えてくる
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離島を巡っていると、どうしてこんなところに人が住み着いたのだろうかと思うような島がある。断崖絶壁に囲まれ舟を着けることもできない島、台風や高潮に襲われ定住できそうもない島、伝染病や寄生虫が蔓延している島、、様々なところになぜ我々の先祖たちはリスクを冒して進出したのだろうか。 江...
離島を巡っていると、どうしてこんなところに人が住み着いたのだろうかと思うような島がある。断崖絶壁に囲まれ舟を着けることもできない島、台風や高潮に襲われ定住できそうもない島、伝染病や寄生虫が蔓延している島、、様々なところになぜ我々の先祖たちはリスクを冒して進出したのだろうか。 江戸時代から明治時代に替わる頃、日本という国の境界が形成されていった。その時代に帆船で太平洋を駆け巡った人々がいた。玉置半右衛門、八丈島で大工をしていた人が江戸幕府の小笠原諸島開拓に参加し、その後に南方諸島の開発に人生を捧げるようになった。 別にチャレンジ精神や使命感があったわけではない。そこにお宝が眠っていたからだ。何百万羽ものアホウドリを撲殺し、その羽毛をヨーロッパに輸出することで玉置は巨万の富を築き、数年で長者番付に名を連ねるようになる。それとともにアホウドリは激減し、新たな鳥の棲み処を追って鳥島、沖ノ鳥島、南鳥島といった鳥の名が付く日本の国境離島が開拓されていった。 鳥がいなくなった島にはまだお宝があった。何千年もの間、鳥が住んでいたことで糞が堆積し、リン鉱石が採れるとしてそれらがまた金になった。尖閣諸島などは、それらを採掘するために何百人もの労働者が寝泊まりし、定住するための家屋が建設された。その後近年になって天然ガス油田があるとして中国や台湾に目を付けられることになるが、それ以前から強欲な日本人が住んでいたのだ。 この歴史は決して冒険譚や浪漫譚ではない。人間の際限ない欲望が鳥類の楽園たる離島を侵略し、密猟によって絶滅寸前まで追いやった黒歴史だろう。アホウドリという名前自体が、それまで人間に出会ったことのなかった大型鳥類を蔑み、狩りの対象としてきた負の遺産である。当然末端には、伝染病や火山の噴火によって命を落とした離島住民もいた。ほんの100年ほど前まで、このような阿呆なことをしていた日本人がいた。
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明治から大正にかけて絶海の孤島に繰り出した日本人たち。彼らが狙ってたのは鳥。豪商たちの欲望が日本の領土拡大に一役買っていた事実を掘り起こす一冊。
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