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巨大ウイルスと第4のドメイン 生命進化論のパラダイムシフト ブルーバックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2015/02/21 |
JAN | 9784062579025 |
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巨大ウイルスと第4のドメイン
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商品レビュー
3.7
11件のお客様レビュー
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
生命とは何かあるいは、生きているとはどいうことかにかかわる、根本的な課題に意欲的にアプローチし、同時に地球生命の根源のLUCAに迫ろうという意欲的な本書、もちろん、2015年に出版されているので、新型コロナ禍の現代にあって、もっと、解決すべき課題に研究課題が向かっていこうとするやもしれないが、それでも、生命とは何かについて、ウィルスは該当するのか否か、について、今だから考察するに値すると言えるだろう。 本書の言う第4のドメインというのは、サイズにおいても、遺伝子量においても従来のウィルスの定義とは桁違いな巨大ウィルスが発見されたことに啓発されて生命の再定義が要請されていることによっている。著者は、この巨大ウィルスをはじめとするウィルスを生物の第4のドメインとしてはどうかと提案している。ウィルスは、現時点での生物学的な定義においても生命であるかどうか、境界線にあるといえる。現時点では、生物は、真核生物、アーキア、バクテリアの3つのドメインにおいて、定義されている。しかし、ウィルスは他生物の細胞への吸着(感染)、侵入、放出とういう過程で、次世代の再生産に他生物の存在を前提とする自立しない存在という理解と言える(それゆえに、生物ではない、という定義となる)。しかし、生命の情報資源とも言うべきDNAもしくは、RNAを有しており、他生物の細胞の資源、リボソームの利用を必要しているとはいえ、自己の次世代再生産能力は有している。 人間中心主義的に見ると、微細なウィルスは目に入らないかに見えるが、しかし、人間のみならず、すべての生命体は様々な共生のネットワークの中にあるといえる。コロナ禍の現在、まさに、そうした点について再考すべき重要なタイミングにあると思えるのだが。
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巨大DNAウイルスの発見により、「生きている」とは何かという生命の本質的な問いに対して、ウイルスの観点から考察した本でした。 巨大DNAウイルスは、最小の「生物」よりゲノムサイズが大きく、翻訳用の遺伝子を有する点から、生物として扱い、第4のドメインとして定義することを筆者は主張...
巨大DNAウイルスの発見により、「生きている」とは何かという生命の本質的な問いに対して、ウイルスの観点から考察した本でした。 巨大DNAウイルスは、最小の「生物」よりゲノムサイズが大きく、翻訳用の遺伝子を有する点から、生物として扱い、第4のドメインとして定義することを筆者は主張しています。 ヴァイロセルの考え方は興味深く納得させられるものでしたが、DNAレプリコンからの生命進化の学説は、自己複製を行うDNAレプリコンが現在の地球で絶滅している理由など、曖昧な部分が多く、あまり納得出来ませんでした。
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