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NHK100分de名著ブックス 風姿花伝 世阿弥 新しきが「花」である
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | NHK出版 |
| 発売年月日 | 2015/02/21 |
| JAN | 9784140816530 |

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NHK100分de名著ブックス 風姿花伝 世阿弥
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商品レビュー
3.5
13件のお客様レビュー
「初心忘るべからず」(『花鏡』) 世阿弥が言う「初心」は「最初の志」だけではない。人生の中にいくつもの「初心」があり、年をとったから終わりということではない。芸術の完成は老いた先にある。 まずは、「初心」に込められた意味を再認識できて良かったです。 本書は、世阿弥の思想のエッ...
「初心忘るべからず」(『花鏡』) 世阿弥が言う「初心」は「最初の志」だけではない。人生の中にいくつもの「初心」があり、年をとったから終わりということではない。芸術の完成は老いた先にある。 まずは、「初心」に込められた意味を再認識できて良かったです。 本書は、世阿弥の思想のエッセンスが分かりやすく説明されています。世阿弥の思想は深く、学ぶことが多いです。 『風姿花伝』のみならず、『花鏡』という伝書も本書では典拠としています。 【自分のためのメモ】 ・能はシェイクスピアより200年前 ・「秘すれば花」→勝負に勝つための戦略論。秘めておくから花、見せてしまっては花ではない。しかし、ずっと秘密にしていたら意味がない。「珍しきが花」と表裏一体。「秘すべき花」は常につくり続けていくもの。 ・男時、女時があるのは宿命、循環する勝負の波をつかむ。 ・「幽玄」(美しく、しとやかな姿)→能のキャッチコピー ・「住する所なきを、まづ花と知るべし」(『風姿花伝』)→一つの場所に安住しないことが大事 ・『風姿花伝』→世阿弥が父から受け継いだ能の奥義を、子孫に伝えるために書かれた。 ・世阿弥が起こした革命 ①複式夢幻能の発案→能の基本パターン ②文学作品を舞台上に視覚化 ・世阿弥の花→新しいこと、珍しいこと ・一からの創造だけでなく、物事の新しい切り口や捉え方の創造=革新 ・能が600年続いたのは、止まることなく創造を続けたから ・能は、世界の演劇の中でも例外的に子供中心 ・歌舞伎では登場のタイミングを外側からつくっているが、能は役者が自分でタイミングを図る。 ・能は自分のリズムを押し通すのではなく、その場のリズムに自分が入っていって、自分でリズムをつくる。 ・「我見」ではなく「離見」 ・「離見の見」(『花鏡』)→目は前を見て、心は後ろにおく。 (2026.5.24読了)
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宮本武蔵『五輪書』の100分で名著があまりに面白かったので、流れで買って長らく積読にされていたのをようやく読んだ。『風姿花伝』をもっと読み込んだ内容を期待していただけに、個人的には、微妙だった。冒頭、「マーケットを生き抜く戦略論」として読めるとして、ドラッカーの『マネジメント』に...
宮本武蔵『五輪書』の100分で名著があまりに面白かったので、流れで買って長らく積読にされていたのをようやく読んだ。『風姿花伝』をもっと読み込んだ内容を期待していただけに、個人的には、微妙だった。冒頭、「マーケットを生き抜く戦略論」として読めるとして、ドラッカーの『マネジメント』にも書いてあることが600年以上昔の『風姿花伝』にも書いてあるということが言われているが、書いてあることが同じなら、『マネジメント』を読むかなと思う。現代を生き抜く知恵ではなくて、現代が完全に失ってしまった「能楽論」として読んでほしかった。 それでもやはり、内容として面白い部分はある。「初心忘るべからず」の解釈なんか、特に面白かった。 その時分々々の一体々々を習ひ渉りて、また、老後の風体に似合ふことを習ふは、老後の初心なり。(p50) 筆者も言っている通り、「初心」というと、昔の始めたばかりの頃の若い気持ちを忘れないというようなイメージもちがちだけれども、世阿弥が言っていたのはそういう意味ではない。「老後の初心」という言葉からも分かる通り、生きていれば、常にその時その瞬間が「初めて」なのである。 言われてみれば当たり前だけれども、50歳の誕生日を迎えた人にとって、50歳は初の経験である。世阿弥が言っているのは、今この瞬間は、常に初めてであるという心を忘れるなということなのだ。このあたり、原典を読む価値あるなあ、と思った。 さらに面白かったのは、「幽玄」の説明。 まづ、童形なれば、なにとしたるも幽玄なり。(p75) 「幽玄」といえば、何となく日本の古典の芸能が持つ雰囲気で奥深い感じがする。筆者によれば、古典よろしく、「幽玄」を定義する文というのはなく、何が「幽玄」であるのか、色々な具体例を挙げているらしい。そのうちの一つが上の文。 要するに、「十二、三歳ころの稚児の姿」は、その姿だけで「幽玄」らしい。ちょっとコトバンクで調べてみると、「幽玄」は、「能楽では、初め美しく柔和な風情をさしていったが、後、静寂で枯淡な風情をもいうようになった」とされて、一般的な意味として「物事の趣が奥深くはかりしれないこと。また、そのさま」と『デジタル大辞泉』に出てくる。絶対に違うと思う。 世阿弥自身、十二、三歳の頃に足利義満に見初められて出世したという。筆者も男色の話に触れているが、もっと直接的で、視覚的、身体的な感覚を持ったものだったんじゃないかと思う。 この辺り、ものすごく言葉のイメージが変わった。 というわけで、『風姿花伝』は、読んだらきっと面白そうだなぁ、と思うところはたくさんあった。ただ、いかんせん著者の能に対する愛と、現代にも通じるが強すぎて、乗り切れない。ラストの能楽堂に通おうと、能をプロデュースしようのくだりは、さすがに読み飛ばしてしまった。 「珍しきが花」「初心忘るべからず」「離見の見」「秘すれば花」など、一度くらいは聞いたことがある有名な文句を中心に扱ってくれているので、ちょっと詳しくなれる感があっていい。武術をかじっている人間からすると「序破急」とかも面白かった。そういったところだけ、つまみ食いするには、とてもいい本だと思う。
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世阿弥の有名な金言「珍しきが花」「初心忘るべからず」「離見の見」「秘すれば花」に絞って、現代人にも通じる人生論がまとめられている。実際のところ、4つの金言のうち2つは「風姿花伝」ではなく「花鏡」からの言葉なので、注意が必要。
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